cdcontrol
ユーティリティはオーディオ CD プレイヤを操作するためのプログラムです。
device には
 cd0
や
 acd0
などを指定します。
command
を指定しない場合、
cdcontrol
は対話モードになり、標準入力からコマンドを読み込みます。
以下のオプションを使用可能です。
|
| -s | 
|  | サイレントモード。
テーブルヘッダ及び人間が可読なコメントを表示しません。 | 
| -v | 
|  | 冗長モード。
表示できる情報は全て表示します。 | 
| -f device | 
|  | /dev/cd0
や
 acd0
といったデバイスを指定します。
絶対パス及び
 /dev
からの相対パスの指定が可能です。
-f
オプションは
 CDROM
に優先します。
 CDROM
も
-f
オプションも指定されない場合、
cdcontrol
は最初に
 /dev/cdrom
を、次に
 /dev/cd0
を、最後に
 /dev/acd0
をオープンしようとします。 | 
|
現時点では以下のコマンドが利用できます。
コマンドをユニークに特定できるために必要な文字だけ指定する
必要があります。
語
 play
は省略可能であり、
 next
と
 prev
の代りに文字
 +
と
 -
を使用可能です。
| play first_track [last_track] | 
|  | first_track
で指定されたトラックから
last_track
で指定されたトラックまで演奏します。最初のトラックが1番になります。 | 
| play
start_m :start_s .start_f
[end_m :end_s .end_f]
絶対アドレス (MSF) を元に演奏します。演奏開始する時間は
start_m
に演奏開始する分を、
start_s
に秒を、
start_f
にはフレーム番号を指定します。演奏終了の時間は
end_m
に演奏終了する分を、
end_s
に秒を、
end_f
にフレーム番号を指定することで指定できます。分指定で指定できる数値は 0
から 99 の範囲の値です。秒には 0 から 59 までが指定できます。フレーム
番号は 0 から 74 までの範囲で指定できます。 | 
| play [#start_block [length]] | 
|  | 論理ブロック
start_block
から
length
論理ブロック分だけ演奏します。 | 
| next [tracks] | 
|  | 指定した数のトラックを、前向きにスキップします (デフォルト 1)。 | 
| prev [tracks] | 
|  | 指定した数のトラックを、後向きにスキップします (デフォルト 1)。 | 
| pause | 演奏を停止します。ディスクは停止しません。 | 
| resume | 
|  | 演奏を再開します。
 pause
で一時停止した後に使います。 | 
| stop | ディスクを停止します。 | 
| eject | ディスクを取り出します。 | 
| close | ディスクを挿入します。 | 
| volume left_channel right_channel | 
|  | 左チャネルのボリュームを
left_channel
にセットし、右チャネルを
right_channel
にセットします。指定できる値は 0 から 255 の範囲の値です。 | 
| volume mute | 
|  | 音を消します。 | 
| volume mono | 
|  | モノラルモードにします。 | 
| volume stereo | 
|  | ステレオモードにします。 | 
| volume left | 
|  | 左サブトラックを左と右の両チャネルで演奏します。 | 
| volume right | 
|  | 右サブトラックを左と右の両チャネルで演奏します。 | 
| info | 目次を表示します。 | 
| status [ audio | media | volume] | 
|  | ディスクに関する以下のような情報を表示します: 
 | 
| audio | 現在の演奏の状態と位置、 | 
| media | 現在のメディアカタログ状態、 | 
| volume | 
|  | 現在の左チャネル及び右チャネルのボリューム値。 | 
|
| cdid | CD のシリアル番号を、
 CDDB
プロジェクト
( http://www.cddb.org/)
が使用する方法を使用して、
表示します。 | 
| help | 利用可能なコマンドの一覧を表示します。 | 
| debug on | 
|  | CD デバイスドライバのデバッグモードを有効にします。 | 
| debug off | 
|  | ドライバのデバッグモードを無効にします。 | 
| reset | デバイスに対するハードウェアリセットを実行します。 | 
| set msf | 
|  | minute-second-frame ioctl モードに設定します (デフォルト)。 | 
| set lba | 
|  | LBA ioctl モードに設定します。 | 
| speed s | 
|  | ドライブが読み込みに使用可能な最高速度を指定します。
単倍速 CDROM (150KB/s) の倍数の単位となります。
ドライブの最高速度を指定するには
"max"
を使用します。 | 
| quit | プログラムを終了します。 | 
|