総合手引 | セクション 1 | English | オプション |
yes/no ボックス、 menu ボックス、 input ボックス、 message ボックス、 text ボックス、 info ボックス、 checklist ボックス、 program ボックス、 ftree および tree ボックスです。
--clear | 終了時に画面をクリアします。 |
--create-rc file | |
dialog はランタイムコンフィギュレーションをサポートしています。 file にサンプルの設定ファイルを書き出します。 | |
--title title | |
ダイアログボックスの最上行に表示する文字列 title を指定します。 | |
--hline line | |
ダイアログボックスの最下行に表示する文字列 line を指定します。 | |
--hfile file | |
? キーか F1 キーをタイプしたときに 表示する file を指定します。 | |
ボックスオプション | |
--yesno text height width | |
縦 height 横 width のサイズの yes/no ダイアログボックスを表示します。 text で指定された文字列はダイアログボックスの内部に 表示されます。 この文字列が長すぎて、1行で表示できない場合は、 自動的に複数行に分割されます。 text が文字列 "\n" もしくは改行文字 `\n を含んでいる場合、その場所で 改行します。 このダイアログボックスは ユーザに yes あるいは no という返答を求める 際に役に立ちます。 ダイアログボックスは Yes と No のボタンを持っており、 TAB キーで選択することができます。 | |
--msgbox text height width | |
message ボックスは yes/no ボックスと似ていますが、 message ボックスの場合、 OK ボタンしか表示されません。 このダイアログボックスを使って、メッセージを表示 することができます。 ユーザはこのメッセージを読んだ後、 ENTER キーを押して、 dialog を終了し、シェルスクリプトの実行を続けることになります。 | |
--infobox text height width | |
info ボックスは基本的に message ボックスと同じですが、メッセージを表示すると すぐに終了します。 dialog の終了時に画面はクリアされません。 メッセージはシェルが後で画面をクリアするまで残ります。 これは終了までに時間のかかる処理を行うことを、 ユーザに知らせるときに便利です。 | |
--inputbox text height width | |
input ボックスはユーザに文字列を入力させる ときに役に立ちます。入力時に バックスペース キーを 押すことで、タイプミスを訂正することができます。 入力文字列がダイアログボックスより長くなった 場合は、入力フィールドがスクロールします。 終了時には入力された文字列を stderr に出力します。 | |
--textbox file height width | |
text ボックスは、テキストファイルの内容をダイアログボックスの中に 表示するためのものです。これは簡単なテキストファイルビュアーの ようなものです。 表示中は、 UP/DOWN、PGUP/PGDN、HOME/END キーを使ってファイル中を移動できます。 1 行がダイアログボックスより長い場合は、 LEFT/RIGHT で左右にスクロールできます。 より便利に使うために、 前方検索、後方検索の機能も実装されています。 | |
--menu text height width menu-height [ tag item ] ... | menu ボックスは、その名のとおりダイアログボックスにリストを表示して ユーザに選ばせるものです。 各メニューは tag と item で構成されます。 tag は他の項目と区別するためのものです。 item はその項目が表す内容を短く記述したものです。 ユーザは UP/DOWN キー、または tag の先頭文字、 1-9 を押すことで項目を選べます。 menu-height は一度に表示できるメニューの数を設定します。 menu-height より多くの項目がある場合、メニューがスクロールします。 dialog を終了するとき、 選択されたメニューの tag が stderr に出力されます。 |
--prgbox command height width | |
program ボックスは command の出力をダイアログボックスに表示します。 | |
--checklist text height width list-height [ tag item status ] ... | checklist ボックスは、 メニューから項目を選ぶという点で menu ボックスと似ていまが、 項目のなかから 1 つを選ぶのではなく、 ユーザが各項目をオン・オフに設定することができます。 各項目のオン・オフの初期設定は status で設定できます。 終了時には、 ステータスがオンになっている項目の tag が stderr に出力されます。 |
--ftree file FS text height width menu-height | ftree ボックスは、 ファイル file に記述されたデータをもとにツリーを表示するダイアログボックスです。 ファイル内のデータは、find(1) の出力形式のように見えます。 find の出力の場合、フィールドセパレータ FS は / になります。 height および width が正の値の場合、 ftree ボックス全体の絶対的な大きさを設定します。 height および width が負の値の場合、 ftree ボックスの大きさは、自動的に選択されます。 menu-height は、 ftree ボックス内部のツリーサブウィンドウの高さを設定しますので、 指定する必要があります。 text は、 ftree ボックス内部のツリーサブウィンドウ上部に表示され、 行を分割するために改行文字 '\n を含めることが可能です。 UP/DOWN または +/-、PG_UP/PG_DOWN または b/SPACE 、そしてHOME/END または g/G を押すことにより、ツリー内部を移動することが可能です。 リーフの選択は、 TAB または LEFT/RIGHT で OK ボタンに移動してから ENTER を押します。 選択したリーフ (より正確には、ツリーのルートからリーフまでの完全なパス) が stderr に表示されます。 Cancel の後に ENTER を押すと、 stderr には何も表示されません。 file には find(1) 形式の出力を含めることが可能ですが、 find(1) を -d オプション付きで起動した出力のような形式も使用可能です。 ツリーのリーフへの中間のパスは、無くてもかまいません。 そのようなデータは、ファイルからの読み込み時に修正されます。 |
--tree FS text height width menu-height [ item ] ... | tree ボックスは、 ftree に似ていますが、例外があります。 第 1 に、データはファイルから入力されるのではなく、コマンドラインから item item ... の形式で読み込まれます。 第 2 に、データの修正はいかなる場合にも行われません。 よって、find(1) を -d オプション付きで起動した形式のデータは不正に見えます。 |
1. | 以下のように、サンプルの設定ファイルを作成します。 | ||||||
"dialog --create-rc <file>" | |||||||
2. |
dialog は以下のように読み込む設定ファイル決定します。
| ||||||
3. | サンプルの設定ファイルを編集して、 2 を参考に dialog が見付けることができる場所にコピーします。 | ||||||
DIALOGRC | 独自に設定をする場合は、設定ファイル名を指定します。 |
$HOME/.dialogrc | デフォルトの設定ファイル |
画面の書き換えには時間がかかります。
ftree および tree のボックスでは、ツリーを左右に動かすことができません。 よって、多階層のデータの場合、見えなくなる階層が生じます。 80 文字の標準的な画面では、17 個の階層を見せることができます。 より深い階層は見えません。 それでも、ツリー内の移動と、リーフの選択は動作します。
Anatoly A. Orehovsky (tolik@mpeks.tomsk.su) が更新しました (ftree と tree ボックス)。
2 October 1998 | DIALOG (1) |
総合手引 | セクション 1 | English | オプション |
このマニュアルページサービスについてのご意見は Ben Bullock にお知らせください。 Privacy policy.
“ | The most important thing in the programming language is the name. A language will not succeed without a good name. I have recently invented a very good name and now I am looking for a suitable language. | ” |
— Donald Knuth |