総合手引 | セクション 1 | オプション |
コマンドラインオプションとパラメータの間に空白を含めることが可能です。
現在のところ、-me マクロパッケージだけが .GS, .GE, .GF をサポートしていることに注意してください。
次のコマンドラインオプションを理解します:
-Tdev | プリンタ dev 用の出力を用意します。 デフォルトのデバイスは ps です。受け付け可能なデバイスについては groff(1) を参照してください。 |
-Mdir | dir を、 gremlin ファイルのデフォルト検索パスの前に追加します。 デフォルトパスは (順番に)、現在のディレクトリ、ホームディレクトリ、 /usr/share/tmac, /usr/share/tmac, /usr/share/tmac (訳注: 重複していますが原文通りです) です。 |
-Fdir | dir 中からサブディレクトリ devname (name はデバイス名です) を探し、デフォルトフォントディレクトリ /usr/share/groff_font の前に読み込まれる DESC ファイルを探します。 |
-C | たとえ空白や改行以外の文字が後に続いていても .GS および .GE (およびこれに相応する .GF) を認識します。 |
-v | バージョン番号を表示します。 |
図の環境に影響を与えるコマンド (以降において default の前にリストされているもの) は、現在の図に対して のみ効果を持ちます。 次の図が始まると、環境はデフォルトで再初期化されます。 コマンドは次のとおりです:
1 N | |
2 N | |
3 N | |
4 N | gremlin のテキストサイズ番号 1 (2, 3 または 4) を N ポイントに設定します。 デフォルトは 12 (16, 24, 36) です。 |
roman f | |
italics f | |
bold f | |
special f | |
ローマン体 (イタリック体、ボールド体、あるいは特殊文字) の フォントを troff フォント f (フォント名あるいは番号) に設定します。 デフォルトは R (I, B, S) です。 | |
l f | |
stipple f | |
スティプル (stipple) フォントを troff のスティプルフォント f (フォント名あるいは番号) に設定します。 コマンド stipple は、`st' までになら省略できます ( special との混乱を避けるためです)。 スティプルフォントにはデフォルトは ありません (default コマンドで設定されていない限りは)。 スティプルフォントを指定しないまま、ポリゴンを含んだ gremlin 図を取り込むことは不正です。 | |
x N | |
scale N | (デフォルトの拡大処理に加えて) gremlin 図を N 倍に拡大します。ここで N は 0 より大きな浮動小数値です。 コマンド scale は、`sc' までになら省略できます。 |
narrow N | |
medium N | |
thick N | 細線 (中間の太さの線、および太線) の太さを 0.15 ポイント (この値は、コンパイル時に変更できます) の N 倍に設定します。 デフォルトは 1.0 (3.0, 5.0) です。これは、0.15 ポイント (0.45 ポイントおよび 0.75 ポイント) に対応しています。 太さを表す値が 0 のときは、使用できる中で最も小さな値を 選択します。 負の値は、現在のポイントサイズに比例した、線の太さの指定になります。 |
pointscale <off/on> | |
テキストを図に合うようにスケーリングします。 gremlin テキストは、通常、図のスケールファクタによらず、 コマンド 1, 2, 3, あるいは 4 で指定されるポイントサイズで表示されます。 pointscale を設定すると、ポイントサイズが図に合わせて変更されます (もちろん、 troff の制限内で)。 off 以外のオペランドは何であっても テキストのスケーリングを有効にします。 | |
default | |
デフォルトの図の環境を、現在の図の環境で、再設定します。 このオプションは、 troff 入力ファイルの先頭でグローバルパラメータを設定するメカニズムとして 使われることを意図していますが、デフォルト設定を再設定したいときは いつでも使うことができます。 | |
width N | 図を強制的に幅 N インチにします。 このオプションは、同じ図中に存在する他のスケールファクタに優先します。 `width 0' は、無視されます。 |
height N | |
他のスケールファクタに優先して、図を強制的に高さ N インチにします。 `width' と `height' 両方が指定されているときには、 図をより小さくする制約が図のスケールを決定します。 height および width コマンドは、 default コマンドでは保存はされません。 しかしながら、 ポイントサイズスケーリングが使用されている場合には、 これに対する影響はあります。 | |
file name | |
カレントディレクトリ (あるいはライブラリディレクトリ。前述の -M オプションを参照してください) に置かれた gremlin ファイル name から図を取得します。 file コマンドが 2 つ与えられた場合、2 つめのコマンドが最初のコマンドに優先します。 name が存在しない場合は、エラーメッセージが報告され、 .GE 行から処理が再開されます。 | |
grn を他のプリプロセッサと一緒に使う場合、 tbl が仕事をしすぎないようにするために、 grn, pic, ideal よりも前に tbl を呼び出すのが最も良いやり方です。 eqn は必ず最後に起動させるべきです。
図はひとつのエンティティとみなされますが、 ページの末尾を越えてしまった場合、 troff は図を分割しようとしてしまいます。 -me マクロ中で図を `keeps' 中に置くことで 適切な位置決めができるようになります。
grn は troff の番号レジスタ g1 から g9 までを使い、そして .GS リクエストを処理する前にレジスタ g1 および g2 に gremlin 図の幅および高さ (デバイス単位) を設定します (これらのマクロを書き直したいと思っている人たちのために そうしています)。
sungremlinfile gremlinfile 0 240.00 128.00 0 240.00 128.00 CENTCENT 2 240.00 128.00 240.00 128.00 185.00 120.00 185.00 120.00 240.00 120.00 240.00 120.00 296.00 120.00 296.00 120.00 * -1.00 -1.00 2 3 2 3 10 A Triangle 10 A Triangle POLYGON 6 224.00 416.00 224.00 416.00 96.00 160.00 96.00 160.00 384.00 160.00 384.00 160.00 * -1.00 -1.00 5 1 5 1 0 0 -1 -1 css. 表 1. ファイル例
» | それぞれの gremlin ファイルの 1 行目は、 文字列 gremlinfile (AED バージョン) あるいは sungremlinfile (SUN/X11バージョン) のどちらかです。 |
» | ファイルの 2 行目には点の位置を決めるための、方向、 x および y の値が含まれており、各値は空白で区切られています。 方向は、 0 あるいは 1 をとり、 SUN/X11 バージョンでは無視されます。 0 は、 gremlin 図が水平方向の形式で表示されることを意味しています (描画領域の幅が実際の図の高さよりも広くとられ、 上部にメニューがつきます)。 1 は、 gremlin 図が垂直方向の形式で表示されることを意味しています (描画領域の高さが実際の図の幅よりも高くとられ、 左側にメニューがつきます)。 x および y は浮動小数値であり、このファイルが他のファイルに読み込まれる 際に、位置決め点を与えるために使用されます。 この行の要素は、それほど重要なものではありません。 ``1 0.00 0.00'' という値を推奨します。 |
» | このファイルの残りの部分は 0 個以上の要素を 記述したものになっています。 最後の要素を記述した後には、文字列 ``-1'' を持った行がきます。 |
» | 127 文字を越える行はこの長さに切り詰められます。 |
» |
各要素の最初の行には、要素タイプを与える 10 進数
(AED バージョンの場合) あるいは要素の ASCII 文字での名称
(SUN/X11 バージョンの場合)
が 1 つ
含まれています。
表 2 を参照してください。
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
» | オブジェクトタイプの後には、可変数の行がきます。 各行は、オブジェクトの要素を表示するのに使われる点を指定します。 各行には、x 座標および y 座標が浮動小数値で入っており、 それぞれは空白文字で区切られています。 点のリストは、文字列 ``-1.0 -1.0'' を含んだ行 (AED バージョンの場合) あるいはアスタリスク ``*'' 1 個 (SUN/X11 バージョンの場合) で終わります。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
» |
点の後には、10 進数 2 個を含んだ行がきます。これは、
要素に対するブラシとサイズを与えます。
ブラシは、オブジェクトが描かれる際のスタイルを決定します。
ベクトル、円弧、および曲線については、ブラシの値として
6 個の正当な値があります:
ポリゴンに対しては、さらに 0 も正当な値となります。 この値は、境界線の見えないポリゴンを指定するものです。 テキストに対しては、ブラシは次のようにフォントを選択します:
図を groff に通すために grn を使っている場合は、 ここでのフォントはただ開始時のフォントになるだけです: テキスト文字列には、 ``\fI'' や ``\d'' のような、フォントを変更し得る (他のこともする) フォーマット用シーケンスを含んでも構いません。 テキストでは、サイズフィールドは 1 から 4 までの 10 進数です。 これは、テキストが描画されるフォントサイズを選択します。 ポリゴンに対しては、このサイズフィールドはポリゴン内部を 埋めるために使われるスティプル番号と解釈されます。 この番号は、表示する際にスティプルフォントに置き換える インデックスとして使われます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
» | 各要素の最終行には、10 進数と文字列が空白文字 1 つで 区切られて入っています。 10 進数は、文字列中の文字数をカウントしたものです。 この情報はテキスト要素に対してのみ使われ、 テキスト文字列が情報の中に含まれています。 テキスト内部には空白文字が入っていても良いです。 円弧、曲線、およびベクトルについては、それぞれの要素が対応する行には 文字列 ``0'' が入っています。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
/usr/share/groff_font/devname/DESC | |
デバイス name 用のデバイス定義ファイル | |
David Slattengren と Barry Roitblat がオリジナルの Berkeley 版 grn を書きました。
Daniel Senderowicz と Werner Lemberg が groff 用に書き直しました。
11 October 2002 | GRN (1) | Groff Version 1.19 |
総合手引 | セクション 1 | オプション |
このマニュアルページサービスについてのご意見は Ben Bullock にお知らせください。 Privacy policy.
“ | Hang in there, people suffering from natural disasters and deadly diseases - we're putting ribbons on our cars as fast as we can | ” |
— Artur Bagyants |