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manページ  — MKDEP

名称

mkdep – Makefile の依存関係リストを構築する

内容

書式


mkdep [-ap] [-f file] [flags] file ...

解説

mkdep ユーティリティは、 C コンパイラへのフラグと C のソースファイルリストを引数にとり、 インクルードファイルの依存関係リストを構築し、 ファイル ``.depend'' に書き出します。 例えば Makefile においては以下のように用いられます:
CFLAGS= -O -I../include
SRCS= file1.c file2.c

depend:         mkdep ${CFLAGS} ${SRCS}

ここでマクロ SRCS は C のソースファイルのリストであり、 CFLAGS は C コンパイラへ与えるフラグのリストです。

ユーザは、使用するプリプロセッサとプリプロセッサオプションを変更可能です。 例えば、gcc をプリプロセッサとして使用し、システムのヘッダを無視するには、 次のようにします:

depend:
        env MKDEP_CPP="gcc -E" MKDEP_CPP_OPTS=-MM mkdep \
                ${CFLAGS} ${SRCS}

オプションは以下の通りです:
-a
  結果を出力ファイルに追加します。 これにより同一の Makefile から mkdep を複数回実行することができます。
-f
  インクルードファイル依存関係を、デフォルトの ``.depend'' ではなく、ファイル file に書き出します。
-p
  依存関係を以下の形式で出力します:
program: program.c

これにより、後続の make は中間ファイル amp;.o を経ることなく、直接 C のソースモジュールから program を生成することができるようになります。 この機能は、ソースが単一のモジュールから構成されているプログラムに便利です。

環境変数

CC 使用する C コンパイラを指定します。 指定されたコンパイラは、 GNU C コンパイラと一貫性のあるオプションを持つと仮定されます。
MKDEP_CPP 使用するプリプロセッサを指定します。デフォルトは "${CC} -E" です。
MKDEP_CPP_OPTS
  プリプロセッサに対する CFLAGS 以外のオプションを指定します。 デフォルトは "-M" です。

関連項目

cc(1), cpp(1), make(1)

関連ファイル

.depend
  依存関係リストを含むファイル

歴史

mkdep コマンドは BSD 4.3 Tahoe から登場しました。

MKDEP (1) June 6, 1993

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"I liken starting one's computing career with Unix, say as an undergraduate, to being born in East Africa. It is intolerably hot, your body is covered with lice and flies, you are malnourished and you suffer from numerous curable diseases. But, as far as young East Africans can tell, this is simply the natural condition and they live within it. By the time they find out differently, it is too late. They already think that the writing of shell scripts is a natural act."
— Ken Pier, Xerox PARC