mkdep
ユーティリティは、
C コンパイラへのフラグと C のソースファイルリストを引数にとり、
インクルードファイルの依存関係リストを構築し、
ファイル ``.depend'' に書き出します。
例えば Makefile においては以下のように用いられます:
CFLAGS= -O -I../include
SRCS= file1.c file2.c
depend:
mkdep ${CFLAGS} ${SRCS}
ここでマクロ SRCS は C のソースファイルのリストであり、
CFLAGS は C コンパイラへ与えるフラグのリストです。
ユーザは、使用するプリプロセッサとプリプロセッサオプションを変更可能です。
例えば、gcc をプリプロセッサとして使用し、システムのヘッダを無視するには、
次のようにします:
depend:
env MKDEP_CPP="gcc -E" MKDEP_CPP_OPTS=-MM mkdep \
${CFLAGS} ${SRCS}
オプションは以下の通りです:
-a
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結果を出力ファイルに追加します。
これにより同一の Makefile から
mkdep
を複数回実行することができます。
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-f
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インクルードファイル依存関係を、デフォルトの ``.depend'' ではなく、ファイル
file
に書き出します。
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-p
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依存関係を以下の形式で出力します:
program: program.c
これにより、後続の make は中間ファイル
amp;.o
を経ることなく、直接 C のソースモジュールから
program
を生成することができるようになります。
この機能は、ソースが単一のモジュールから構成されているプログラムに便利です。
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