pthread_create()
関数は、プロセス内に
attr
によって指定された属性をもつ新しいスレッドを作成するために使用されます。
attr
が
NULL
である場合には、デフォルトの属性が使用されます。
attr
によって指定された属性が後から更新された場合には、
スレッドの属性は変化しません。
問題なく完了すると、
pthread_create()
は
thread
によって指定された場所に作成されたスレッドの ID を格納します。
スレッドは、
arg
を唯一の引数として
start_routine
を実行することで作成されます。
start_routine
が戻った場合には、
start_routine
の戻り値を終了ステータスとして使用し、暗黙のうちに
pthread_exit()
を呼び出したような効果があります。
main()
を最初に実行したスレッドは、これとは異なることに注意してください。
そのスレッドが
main()
から戻った時には、
main()
の戻り値を終了ステータスとして使用し、暗黙のうちに
exit()
を呼び出したような効果があります。
新しいスレッドのシグナルの状態は、以下のように初期化されます。
- シグナルマスクは作成しているスレッドから継承されます。
- 新しいスレッド用に保留しているシグナルのセットは空です。