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#include <time.h>extern char *tzname[2];
関数 localtime() は、 clock が指す時刻の値を変換し、現在の時間帯 (および日光節約時間のような他の要素) に調整した後の値について細分化された時間情報が入った "struct, tm" (後述) を指すポインタを返します。時間帯調整は、 TZ 環境変数 ( tzset(3) を参照) で指定されたように実行されます。 プロセスが tzset(3) をまだ呼び出していない場合、関数 localtime() は、 tzset(3) を使用して、時刻変換情報を初期化します。
構造体 tm に代入した後、 localtime() は、 tzname の tm_isdst 番めの要素を、 localtime() の戻り値とともに使用する時間帯短縮形である ASCII 文字列を指すポインタに設定します。
関数 gmtime() は、同様に時刻の値を変換しますが、時間帯の調整はなく、 構造体 tm を指すポインタを返します (後述)。
ctime() 関数は、 localtime() と同じ方法で現在の時間帯の時刻値を調整し、次の形式の 26 文字の文字列を指すポインタを返します。
Thu Nov 24 18:22:48 1986\n\0
フィールドにはすべて一定の幅があります。
ctime_r() は、 ctime() と同じ機能ですが、呼び出し元が結果を保存するために出力バッファ buf を準備しなければならないという点は異なります。このバッファは少なくとも 26 文字の長さである必要があります。 localtime_r() および gmtime_r() は、それぞれ、 localtime() および gmtime() と同じ機能ですが、呼び出し元が出力バッファ result を準備しなければならないという点は異なります。
asctime() 関数は、 *tm が指す構造体 tm 内の細分化された時間を変換し、前述の例に示した形式にします。
asctime_r() は、 asctime() と同じ機能を備えていますが、呼び出し元が結果を保存するための 出力バッファ buf を準備する点は異なります。このバッファの長さは少なくとも 26 文字である必要があります。
関数 mktime() と timegm() は、 tm が指す構造体内の細分化した時間を、 time(3) 関数が返す値と同じエンコードの時刻値に変換します (すなわち、基準時点 UTC からの時刻にします)。 mktime() は、現在の時間帯設定に従って入力構造体を解釈します ( tzset(3) を参照)。 timegm() は、協定世界時 ( UTC) を表す入力構造体を解釈します。
構造体の tm_wday コンポーネントと tm_yday コンポーネントのオリジナル値は無視され、 他のコンポーネントのオリジナルの値はその通常の範囲に制限されませんし、 必要な場合は正規化されます。 例えば、10 月 40 日は 11 月 9 日に変換され、 tm_hour に -1 が指定されると深夜から 1 時間前を意味し、 tm_mday に 0 が指定されると現在の月の直前の日を意味し、 tm_mon に -2 が指定されると tm_year の 1 月から 2 ヶ月前を意味します。( tm_isdst が 正の場合、 mktime() は、初期的には、指定時間について夏時間 (たとえば、日光節約時間) が有効であると推測します。 0 の場合は、夏時間が有効でないと想定します。 tm_isdst が 負の値の場合、 mktime() 関数は、指定の時間について夏時間が有効であるかどうか 推測しようとします。 tm_isdst メンバと tm_gmtoff メンバは timegm() によって強制的に 0 にされます)。
処理が正常に完了すると、構造体の tm_wday コンポーネントおよび tm_yday コンポーネントの値は適宜、設定され、他のコンポーネントは指定の カレンダ時間を表すよう設定されますが、値は通常の範囲にさせられます。 tm_mon と tm_year が決定されるまで、 tm_mday の最終値は設定されません。 mktime() は、指定のカレンダ時間を返します。カレンダ時間が表わせない 場合は、-1 が返されます。
difftime() 関数は、2 つのカレンダ時間の間の差 (time1 - time0) (秒単位) を返します。
外部宣言と構造体 tm の両方が < time.h> インクルードファイル内にあります。構造体 tm には少なくとも 次のフィールドがインクルードされています。
int tm_sec; /* 秒 (0 - 60) */ int tm_min; /* 分 (0 - 59) */ int tm_hour; /* 時 (0 - 23) */ int tm_mday; /* 月内の日 (1 - 31) */ int tm_mon; /* 月 (0 - 11) */ int tm_year; /* 年 - 1900 */ int tm_wday; /* 曜日 (Sunday = 0) */ int tm_yday; /* 年内の日 (0 - 365) */ int tm_isdst; /* 夏時間は有効か */ char *tm_zone; /* 時間帯名の短縮形 */ long tm_gmtoff; /* UTC からのオフセット (秒単位) */
夏時間が有効な場合、フィールド tm_isdst は 0 でなくなります。
フィールド tm_gmtoff は、 UTC から表される時間のオフセット (秒単位) であり、 正の値は本初子午線の東を示します。
asctime_r(), ctime_r(), gmtime_r(), localtime_r() の各関数は IEEE Std 1003.1-96 ("POSIX.1") に適合しています (ここでも、選択したローカルな時間帯に 閏秒テーブルが含まれていない場合だけです)。
timegm() 関数は、いかなる規格によっても指定されていません。 この関数は、上述の標準関数を使用しても、完全にはエミュレート不可能です。
C 言語規格は、プログラムがその現在のローカル時間帯設定を修正する メカニズムを備えていませんし、 POSIX 規格方式は再入可能ではありません (しかし、スレッドセーフシステムが POSIX スレッド環境には備わっています)。
返された構造体 tm の tm_zone フィールドは、キャラクタの静的配列を指します。 これも後の呼び出しで上書きされます ( tzset(3) と tzsetwall(3) の後の呼び出しによって上書きされるのと同じようにです)。
外部変数 tzname の使用はお勧めできません。構造体 tm 内の tm_zone エントリをお勧めします。
CTIME (3) | January 2, 1999 |
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“ | A computer would deserve to be called intelligent if it could deceive a human into believing that it was human. | ” |
— Alan Turing |