総合手引 | セクション 8 | English | オプション |
注意:
このプログラムの機能は、今では
ntpd(8)
プログラムの中で利用可能となっています。
ntpd(8)
マニュアルページの
ntpdate ユーティリティは、正確な時刻を決めるために server 引数で与えられた ネットワークタイムプロトコル (Network Time Protocol; NTP) サーバ (複数可) を調べることによって、 ローカルな日付と時刻を設定します。 このコマンドは、ローカルホストの root として起動されなければなりません。 指定された各サーバからたくさんのサンプルを得て、 NTP 時計フィルタのサブセットと選択アルゴリズムを適用し、 その中から最良のものを選択します。 ntpdate の正確さと信頼性は サーバの数、一実行あたりの調査数、そして実行間隔で決まることに 注意してください。
以下のオプションが使用可能です:
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認証機能を有効にし、認証の鍵識別子を key 引数に指定します。 鍵と鍵の識別子はクライアントとサーバ双方の鍵ファイルで 合致する必要があります。 デフォルトでは認証機能は無効になっています。 | |
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計測されたオフセットが [+-]128 ms より大きくても、 時刻を常に adjtime(2) システムコールを用いて微調整するよう、強制します。 デフォルトではオフセットが [+-]128 ms より大きい場合は、 settimeofday(2) を用いてずらします。 オフセットが [+-]128 ms より大きい場合は、 時計を正しい値に微調整で合わせるのに長い時間 (数時間) 掛かることがあることに 注意してください。 この間は、クライアントを同期するためにこのホストを使ってはいけません。 | |
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(デフォルトの) adjtime(2) システムコールを用いて時刻を微調整するのではなく、 settimeofday(2) システムコールを用いて時刻を合わせるよう、強制します。 このオプションはブート時に起動ファイルから呼び出すときには使用するべきです。 | |
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デバッグモードを有効にします。 ntpdate は全てのステップを実行しますが、ローカル時計を合わせることはしません。 一般的なデバッグに役立つ情報も表示します。 | |
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認証機能の処理にかかる遅れを authdelay に値を秒数 (小数も可) で指定します (詳細は ntpd(8) を参照してください)。 この値は通常多くの用途では無視し得るほどわずかですが、 非常に遅い CPU ではこの数を指定することで、 時間の正確さが改善されるかもしれません。 | |
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認証鍵のファイルへのパスを文字列で keyfile に指定します。 デフォルトは /etc/ntp.keys です。 このファイルは ntpd(8) に記述されている形式で書く必要があります。 | |
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外へ出すパケットの NTP バージョンを version に 1 か 2 の整数で指定します。 デフォルトは 3 です。 このオプションは ntpdate を古いバージョンの NTP に対して使用できるようにします。 | |
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各サーバから得るサンプルの数を samples に 1 から 8 までの整数で指定します。 デフォルトは 4 です。 | |
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問い合わせをするだけで、時計を設定しません。 | |
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(デフォルトの) 標準出力ではなく、 syslog(3) 機能を使用してログ出力を行ないます。 この機能は主に cron(8) スクリプトでの利便性を考えて作られました。 | |
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サーバの応答を待つ最大時間を timeout に秒数 (小数も可) で指定します。 値は 0.2 秒の倍数に丸められます。 デフォルトは 1 秒で、これは LAN を通じて調べるのに適当な値です。 | |
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ntpdate
が外へ出すパケットを非特権ポートから出すように命令します。
この機能は、外から来た特権ポートへのトラフィックを
ブロックするファイアウォールの内側にいる場合に、
ファイアウォールを越えた向こうのホストと同期する際に最も便利です。
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冗長になります。 このオプションは ntpdate のバージョン識別文字列を記録するようになります。 | |
ntpdate ユーティリティは、必要に応じてホストの時計を合わせるために手動で動かしたり、 ブート時に時計を設定するために起動スクリプト の中から動かすことができます。 このことは NTP デーモン ntpd(8) を起動する前に時計を初期設定する場合に便利です。 ntpdate は cron(8) スクリプトから起動することも可能です。 しかし、 ntpdate を用いた cron(8) スクリプトを工夫しても、 最小限のリソース消費で最大の正確さと信頼性を得る 洗練されたアルゴリズムを用いる NTP デーモンの代わりにはならないことに 注意することが重要です。 最後に、 ntpdate は ntpd(8) がするようなホストのクロック周波数の学習をしないので、 ntpdate を用いることによる正確さは限定されます。
ntpdate は 2 つの方法のうちの 1 つで時刻の調整を行います。 ntpdate は、時計が 0.5 秒以上ずれていると判断すると、システムの settimeofday(2) ルーチンを呼ぶことで単に時刻を合わせ直します。 しかし、 誤差が 0.5 秒以内のときは、システムの adjtime(2) ルーチンを呼ぶことで、時刻を微調整します。 後者のテクニックは、誤差が小さいときには、より滑らかな上に正確であり、 ntpdate を cron(8) で 1 〜 2 時間に一回動かすときには、かなりうまく働きます。
ntpdate ユーティリティは同じホストで NTP サーバデーモン (例えば ntpd(8)) が動いている場合は、日付の設定を拒否します。 デーモンを実行する代わりに cron(8) から定期的に ntpdate を呼び出す場合は、 1 〜 2 時間に一回行なうと時計のずれを抑止するのに十分な 正確な時刻を保持できます。
ntpdate が NetInfo サポートを含む形でコンパイルされていた場合、 ntpdate が ntpd(8) 用の NetInfo の設定から時刻サーバを見つけられる場合は server 引数はオプションとなります。
/etc/ntp.keys | |
ntpdate で使われる暗号化鍵を含みます。 | |
NTPDATE (8) | January 6, 2000 |
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— The Unix Haters' handbook |