pam_radius
モジュールは RADIUS (Remote Authentication Dial In User Service)
プロトコルに基づく認証サービスを提供する PAM
(Pluggable Authentication Module) の枠組みのモジュールです。
pam_radius
モジュールは次のオプションパラメータを受け付けます:
use_first_pass
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を指定すると、
pam_radius
は新しいパスワードの入力を求めずに、以前に入力されたパスワードを使います。
パスワードが入力されていない場合には、認証は失敗します。
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try_first_pass
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を指定すると、
pam_radius
は以前に入力されたパスワードがあれば、それを使います。
パスワードが入力されていなければ、
pam_radius
は通常通り入力を求めます。
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echo_pass
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は、
pam_radius
パスワードの入力を求めるとき、エコーを有効のままにします。
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conf=pathname
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は RADIUS クライアント設定ファイルの標準以外の位置を指定します
(通常は
/etc/radius.conf
です)。
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nas_id=identifier
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ホスト名の代りに送る NAS 識別子を指定します。
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template_user=username
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は、セッションの環境をつくるテンプレートとして使用する
passwd(5)
エントリをもつユーザ名を指定します。
このエントリは、提供されるユーザ名が、ローカルのパスワードデータベースに
存在しない場合に使用されます。
ユーザは提供されたユーザ名とパスワードで認証されますが、
システムでの資格は
username
に与えられたものとなります。
すなわち、ログインクラス、ホームディレクトリ、資源の制限などは、
username
に指定されたものが適用されます。
このオプションが省略され、かつ与えられたユーザ名がシステムのデータベースに
存在しない
(getpwnam(3)
を呼び出して決定されます) 場合には、認証に失敗します。
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nas_ipaddr[=address]
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送られるべき NAS IP アドレスを指定します。
このオプションが存在するが値が指定されていなかった場合、
現在のホスト名に対応する IP アドレスが使用されます。
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