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manページ  — ROUTE6D

名称

route6d – RIP6 ルーティングデーモン

内容

書式


route6d [-adDhlnqsS] [-R routelog] [-A prefix/preflen,if1[,if2...amp;]] [-L prefix/preflen,if1[,if2...amp;]] [-N if1[,if2...amp;]] [-O prefix/preflen,if1[,if2...amp;]] [-T if1[,if2...amp;]] [-t tag]

解説

route6d ユーティリティは RIP over IPv6 をサポートするルーティングデーモンです。

オプションは以下の通りです。
-a
  静的に定義された経路のエイジングを有効にします。 このオプションが指定されると、静的に定義された経路は、 あたかも route6d の開始時にその経路を受け取ったかのように、 対応する経路更新情報が到着しないと削除されることになります。
-R routelog
  このオプションは route6d にファイル routelog へ経路の変更 (追加/削除) を記録させます。
-A prefix/preflen,if1[,if2...]
  このオプションは経路の集約のために使用されます。 prefix/preflen は集約される経路のプレフィックスとプレフィックス長を指定します。 経路を通知する時、 route6d は、集約に含まれる特定の経路をフィルタし、集約された経路 prefix/preflen を、コンマで区切られたリストで指定されたインタフェース if1[,if2...] へ通知します。 route6d ユーティリティは、カーネルルーティングテーブル内に、 prefix/preflen への静的な経路を RTF_REJECT フラグ付で作成します。
-d
  デバックメッセージの出力を有効にします。 このオプションは route6d に (デーモンモードではなく) フォアグラウンドモードで動作するようにも指示します。
-D
  デバッグメッセージの拡張出力を有効にします。 このオプションは route6d に (デーモンモードではなく) フォアグラウンドモードで動作するようにも指示します。
-h
  split horizon 処理を無効にします。
-l
  route6d はデフォルトでは安全上の理由からサイトローカルの経路を交換しません。 これはサイトローカルのアドレス空間はあいまいであり (仕様は現在もまだ検討中です) 、サイトローカルの境界を定義する良い方法がないためです。 -l オプションを指定すると、 route6d はサイトローカルアドレスも変更します。 -l オプションは全てのインタフェースが同じサイト内にあると仮定しているため、 このオプションはサイトの境界ルータでは使用してはいけません。
-L prefix/preflen,if1[,if2...]
  インタフェース if1,[if2...] から到着する経路をフィルタします。 route6dprefix/preflen の範囲内の経路を受け入れます。 -L オプションが複数指定された場合、 オプションのうちのどれかひとつに適合する任意の経路が受け入れられます。 ::/0 は特別にデフォルト経路として扱われ、 " 0 以上のプレフィックス長を持つ任意の経路 " とはなりません。 任意の経路を受け入れたい場合には、 -L オプションを指定してはいけません。 例えば、 " -L 3ffe::/16,if1 -L ::/0,if1 " が指定されると、 route6d はデフォルト経路と 6bone テストアドレスを受け入れますが、それ以外は拒否します。
-n
  カーネルの経路表を更新しません。
-N if1[,if2...]
  if1,[if2...] で指定されたインタフェース上では、経路を待ち受けず、通知もしません。
-O prefix/preflen,if1[,if2...]
  if1,[if2...] で指定されたインタフェースへの経路通知を制限します。 このオプションを指定すると、 route6dprefix/preflen に適合する経路のみを通知します。
-q
  route6d を待ち受けモードにします。 通知は送信されません。
-s
  route6d を起動された時にカーネルルーティングテーブル内に存在する 静的に定義された経路を通知するようにします。 通知は一般的な split horizon 規則に従います。
-S
  このオプションは split horizon が適用されないことを除けば -s オプションと同じです。
-T if1[,if2...]
  if1,[if2...] へはデフォルト経路のみを通知します。
-t tag
  発信元となる経路エントリに経路タグ tag をつけます。 tag は 10 進数でも、 0 を前置する 8 進数でも、 0x を前置する 16 進数も指定可能です。

シグナル SIGINT SIGUSR1 の受信により、 route6d は現在の内部状態を /var/run/route6d_dump にダンプをとります。

関連ファイル

/var/run/route6d_dump
  SIGINT SIGUSR1 での内部状態のダンプ

関連項目

G. Malkin, R. Minnear, RFC2080, RIPng for IPv6, January 1997.

route6d ユーティリティはリンクローカルアドレスを使用して相手と通信をするために、 RFC2292 で定義された IPv6 advanced API を使用します。

route6d は内部的にはインタフェース識別子をリンクローカルアドレス ( fe80::xxff02::xx) の 32 から 63 ビットに埋め込みますので、それらは内部状態のダンプファイル ( /var/run/route6d_dump) で見ることで出来るでしょう。

ルーティングテーブルの操作は IPv6 の実装毎に異なります。 現在、 route6d は WIDE Hydrangea/KAME IPv6 kernel に従い、 他のプラットホームでは動作出来ません。

現在の route6d は、更新が連続到着しても、引き起こされる更新の頻度を減らしません。


ROUTE6D (8) January 31, 1997

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