kdump
は、
ktrace(1)
が作成したカーネルトレースファイルを可読形式で表示します。
デフォルトでは、カレントディレクトリにある
ktrace.out
ファイルを変換して表示します。
オプションとしては、以下のものがあります:
| -d
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すべての数値を 10 進数で表示します。
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| -E
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経過した時間を表示します (トレース開始からの時間)。
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| -f trfile
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ktrace.out
のかわりに、指定したファイルを変換して表示します。
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| -l
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トレースファイルを何度も読みます。
いったん EOF に達すると、新たなデータが書かれるまで待ちます。
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| -m maxdata
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I/O
をデコードする際に最高
maxdata
バイトまで表示します。
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| -n
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各動作専用に用意されている変換を行わないようにします。
通常
kdump
は多くのシステムコールを、より読みやすい形にデコードします。
たとえば、
ioctl(2)
の値はマクロ名に置き換えられたり、
errno
の値は
strerror(3)
を利用して文字列に置き換えられたりします。
この動作をやめて一貫したフォーマットで出力することで、
この出力をさらに処理して分析を行うことが容易になります。
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| -p pid
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プロセス
pid
に対応するトレースイベントのみを表示します。
同一のトレースファイルの複数プロセスの記録があるときに、有用かもしれません。
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| -R
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時間の表示に、前のエントリからの相対時間を使います。
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| -T
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時間の表示に、各エントリの絶対時間を利用します。
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| -t cnisuw
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ktrace(1)
の
-t
オプションを参照してください。
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