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いったんプロセスのトレースを行うようにすると、トレースデータは プロセスが終了するか、トレースポイントがクリアされるまで記録され続けます。 トレースしたプロセスは膨大な量のログを急速に作るため、ユーザはプロセスの トレースを行う前にトレースを取り消す方法を覚えておくことを強くお勧めします。 ユーザが実行している全てのプロセスのトレース動作を取り消すには、 以下のコマンドで十分です。このコマンドが root 権限で実行された場合には、 全てのプロセスに対してトレースの取消しが行われます。
amp;$ ktrace -C
トレースファイルはそのままでは読めませんので、 kdump(1) を使って解析してください。
オプションとしては、以下のものがあります。
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| 既存のトレースファイルを再構築しないで、後ろに追加していきます。 | |
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| ユーザが実行している全てのプロセスのトレース動作をオフにします。 root が実行した場合はシステムのすべてのプロセスのトレースがオフになります。 | |
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| 指定したファイルやプロセスに対するトレースポイントをクリアします。 | |
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| 指定したプロセスの現在の子プロセスすべてに対してトレースを行います。 | |
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| トレース記録を ktrace.out のかわりに trfile に記録します。 | |
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プロセスグループ内の全てのプロセスのトレースをオン (オフ) にします(
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| 指定したプロセスが今後生成するすべての子プロセスに対し、トレースフラグを 継承させます。 | |
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指定したプロセス ID のトレースを行います (または 取り消します) (
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この文字列引数は、カーネルトレースポイントの 1 つを 1 文字で表現しています。
以下の表は、文字とトレースポイントの対応関係を表しています。
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| c | システムコールのトレース |
| n | namei 変換のトレース |
| i | I/O のトレース |
| s | シグナル処理のトレース |
| u | ユーザでのトレース |
| w | コンテキストスイッチ |
| + | トレースポイントのデフォルト集合、すなわち c, n, i, s, u をトレースします。 |
| command | |
| 指定したトレースフラグで command を実行します。 | |
$ ktrace -p 34
# プロセスグループ ID 15 のすべてのプロセスのカーネル動作のトレースを行い、 現在および未来の子プロセスすべてにトレースフラグを渡します。
$ ktrace -idg 15
# プロセス ID 65 のプロセスのすべてのトレースを取り消します。
$ ktrace -cp 65
# プロセス ID 70 のプロセスとそのすべての子プロセスの、シグナルに関する トレースを取り消します。
$ ktrace -t s -cdp 70
# プロセス ID 67 のプロセスの I/O に関するトレースを有効にします。
$ ktrace -ti -p 67
# コマンド "w" を実行し、システムコールのみのトレースを行います。
$ ktrace -tc w
# "tracedata" ファイルに対するすべてのトレースを取り消します。
$ ktrace -c -f tracedata
# ユーザが所有しているすべてのプロセスのトレースを取り消します。
$ ktrace -C
| KTRACE (1) | June 6, 1993 |
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