pathconf()
システムコールと
fpathconf()
システムコールは、構成可能なシステム限界の現在値、またはパス名や
ファイル記述子に対応するオプション変数を
アプリケーションが判定する方法を提供します。
pathconf()
の場合、
path
引数はファイルまたはディレクトリの名前です。
fpathconf()
の場合、
fd
引数はオープンファイルの記述子です。
name
引数は、照会するシステム変数を指定します。
それぞれの名前に関するシンボリック定数はインクルードファイル
<unistd.h>
にあります。
利用可能な値は次のとおりです:
_PC_LINK_MAX
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最大のファイルリンクカウント。
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_PC_MAX_CANON
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端末の標準モード入力待ち行列の最大バイト数。
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_PC_MAX_INPUT
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端末入力待ち行列内空間で利用できる最大バイト数の最小値。
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_PC_NAME_MAX
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ファイル名の最大バイト数。
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_PC_PATH_MAX
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パス名の最大バイト数。
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_PC_PIPE_BUF
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パイプに不可分に書き込まれる最大バイト数。
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_PC_CHOWN_RESTRICTED
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chown(2)
システムコールを実行するのに、適切な特権が必要な場合は 1 を返し、
そうでない場合は 0 を返します。
全ての場合において
IEEE Std 1003.1-2001 ("POSIX.1")
は適切な特権を要求しますが、この動作はこの規格の前の版ではオプションでした。
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_PC_NO_TRUNC
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構成要素が
{ NAME_MAX}
よりも長いパス名を使用しようとすると
[ENAMETOOLONG]
エラーを引き起こす場合は、0 より大きい値を返します。
そうでない場合には、このような構成要素は
{ NAME_MAX}
に切り詰められます。
全ての場合において
IEEE Std 1003.1-2001 ("POSIX.1")
は適切なエラーを要求しますが、この動作はこの規格の前の版ではオプションでした。
また、
POSIX
に縛られていないファイルシステムはこの動作をサポートしません。
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_PC_VDISABLE
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端末制御文字を無効にするための値を返します。
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_PC_ASYNC_IO
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非同期 I/O がサポートされている場合は 1 を返し、
そうでなければ 0 を返します。
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_PC_PRIO_IO
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このファイルに対して優先 I/O がサポートされている場合は 1 を返し、
そうでなければ 0 を返します。
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_PC_SYNC_IO
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このファイルに対して同期 I/O がサポートされている場合は 1 を返し、
そうでなければ 0 を返します。
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_PC_ALLOC_SIZE_MIN
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ファイルの一部を格納するために確保される領域の最小バイト数。
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_PC_FILESIZEBITS
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最大ファイルサイズを表現するのに必要なビット数。
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_PC_REC_INCR_XFER_SIZE
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ファイル転送サイズの、
_PC_REC_MIN_XFER_SIZE
から
_PC_REC_MAX_XFER_SIZE
への推奨増加量。
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_PC_REC_MAX_XFER_SIZE
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推奨ファイル転送サイズの最大値。
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_PC_REC_MIN_XFER_SIZE
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推奨ファイル転送サイズの最小値。
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_PC_REC_XFER_ALIGN
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ファイル転送バッファの推奨アラインメント。
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_PC_SYMLINK_MAX
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シンボリックリンクに使われる最大バイト数。
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_PC_ACL_EXTENDED
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指定されたファイルに対してアクセス制御リスト (ACL) が
設定できる場合は 1 を返し、そうでなければ 0 を返します。
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_PC_ACL_PATH_MAX
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ACL エントリのファイル毎の最大数。
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_PC_CAP_PRESENT
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指定されたファイルに対してケーパビリティ状態が
設定できる場合は 1 を返し、そうでなければ 0 を返します。
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_PC_INF_PRESENT
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指定されたファイルに対して情報ラベルが
設定できる場合は 1 を返し、そうでなければ 0 を返します。
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_PC_MAC_PRESENT
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指定されたファイルに対して強制アクセス制御 (MAC) ラベルが
設定できる場合は 1 を返し、そうでなければ 0 を返します。
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