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唯一必ず存在するルールとしてルール番号 65535 があります。 このルールは通常はすべてのパケットを破棄します。 したがって、これより小さな番号のルールに適合しなかったパケットはすべて 破棄されます。 しかし、カーネルをコンパイルする時のオプション "IPFIREWALL_DEFAULT_TO_ACCEPT" を指定すると、管理者はすべて (のパケットの通過を) 許可するように この固定ルールを変更することができます。
setsockopt() へ渡される値は、ルールを記述している ip_fw 構造体 (下記参照) です。 (IP_FW_DEL のような) いくつかのケースではルール番号のみが重要になります。
IP_FW_ADD は、ルールリストにルールを挿入します。
IP_FW_DEL は、適合するルール番号を持つルールをすべて削除します。
IP_FW_GET は、適合するルール番号の (最初の) ルールを返します。
IP_FW_ZERO は、 適合するルール番号を持つすべてのルールに関する統計を 0 にします。 ルール番号が 0 の場合にはすべてのルールを 0 にします。
IP_FW_FLUSH (65535 を除く) すべてのルールを消去します。
カーネルのセキュリティレベルが 2 より大きい場合は IP_FW_GET のみが許可されます。
/* 1 個のインタフェースを指定 */ union ip_fw_if { struct in_addr fu_via_ip; /* IP アドレスで指定 */ struct { /* インタフェース名で指定 */ #define FW_IFNLEN 6 /* 構造体を 2^x 境界に置く */ char name[FW_IFNLEN]; short unit; /* -1 は任意のユニットに適合 */ } fu_via_if; };/* 1 個の ipfw ルール */ struct ip_fw { u_long fw_pcnt,fw_bcnt; /* パケットとバイト数のカウンタ */ struct in_addr fw_src, fw_dst; /* 始点と終点の IP アドレス */ struct in_addr fw_smsk, fw_dmsk;/* 始点と終点の IP アドレスのマスク */ u_short fw_number; /* ルール番号 */ u_short fw_flg; /* フラグ語 */ #define IP_FW_MAX_PORTS 10 /* 程良い最大値 */ u_short fw_pts[IP_FW_MAX_PORTS];/* 適合するポート番号の配列 */ u_char fw_ipopt,fw_ipnopt; /* IP オプションのセット/アンセット */ u_char fw_tcpf,fw_tcpnf; /* TCP フラグのセット/アンセット */ #define IP_FW_ICMPTYPES_DIM (256 / (sizeof(unsigned) * 8)) unsigned fw_icmptypes[IP_FW_ICMPTYPES_DIM]; /* ICMP タイプのビットマップ */ long timestamp; /* 最終適合のタイムスタンプ (tv_sec) */ union ip_fw_if fw_in_if, fw_out_if;/* 入力/出力のインタフェース */ union { u_short fu_divert_port; /* Divert/tee ポート */ u_short fu_skipto_rule; /* SKIPTO コマンドルール番号 */ u_short fu_reject_code; /* REJECT 応答コード */ } fw_un; u_char fw_prot; /* IP プロトコル */ u_char fw_nports; /* ポート配列中の、始点ポート数と */ /* 終点ポート数 (終点ポートが始点 */ /* ポートに後続。最大で計 10 ポート */ /* 0 は全ポートマッチの意味) */ };
/* 始点/終点のポート数を "fw_nports" にエンコード */
#define IP_FW_GETNSRCP(rule) ((rule)->fw_nports & 0x0f) #define IP_FW_SETNSRCP(rule, n) do { \ (rule)->fw_nports &= ~0x0f; \ (rule)->fw_nports |= (n); \ } while (0) #define IP_FW_GETNDSTP(rule) ((rule)->fw_nports >> 4) #define IP_FW_SETNDSTP(rule, n) do { \ (rule)->fw_nports &= ~0xf0; \ (rule)->fw_nports |= (n) << 4;\ } while (0)
/* flags" フィールド用フラグ値 */
#define IP_FW_F_IN 0x0001 /* 入力パケットをチェック */ #define IP_FW_F_OUT 0x0002 /* 出力パケットをチェック */ #define IP_FW_F_IIFACE 0x0004 /* 入力インタフェーステストを適用 */ #define IP_FW_F_OIFACE 0x0008 /* 出力インタフェーステストを適用 */
#define IP_FW_F_COMMAND 0x0070 /* 連鎖型エントリ用のマスク */ #define IP_FW_F_DENY 0x0000 /* これは拒否ルール */ #define IP_FW_F_REJECT 0x0010 /* 拒否して応答パケットを送信 */ #define IP_FW_F_ACCEPT 0x0020 /* これは受理ルール */ #define IP_FW_F_COUNT 0x0030 /* これは計数ルール */ #define IP_FW_F_DIVERT 0x0040 /* これは divert ルール */ #define IP_FW_F_TEE 0x0050 /* これは分岐ルール */ #define IP_FW_F_SKIPTO 0x0060 /* これはスキップルール */
#define IP_FW_F_PRN 0x0080 /* このルールが適合した場合に表示 */
#define IP_FW_F_SRNG 0x0100 /* 最初の 2 つの始点ポートは、最小と * * 最大の範囲 (ホストのバイト順で格納) */
#define IP_FW_F_DRNG 0x0200 /* 最初の 2 つの終点ポートは、最小と * * 最大の範囲 (ホストのバイト順で格納) */
#define IP_FW_F_IIFNAME 0x0400 /* 入力インタフェースは名前/ユニット * * (IP ではない) */ #define IP_FW_F_OIFNAME 0x0800 /* 出力インタフェースは名前/ユニット * * (IP ではない) */
#define IP_FW_F_INVSRC 0x1000 /* 始点チェックの意味を反転 */ #define IP_FW_F_INVDST 0x2000 /* 終点チェックの意味を反転 */
#define IP_FW_F_FRAG 0x4000 /* 断片 */
#define IP_FW_F_ICMPBIT 0x8000 /* ICMP タイプビットマップは有効 */
#define IP_FW_F_MASK 0xFFFF /* ありうるすべてのフラグビットのマスク */
IP_FW_F_DENY - パケットを破棄します
IP_FW_F_REJECT - パケットを破棄し、ICMP または TCP を経由して拒否を通知します
IP_FW_F_ACCEPT - パケットを受け入れます
IP_FW_F_COUNT - カウンタを増加させ、マッチングを続けます
IP_FW_F_DIVERT - パケットを divert(4) ソケットにそらします
IP_FW_F_TEE - パケットを divert(4) ソケットにコピーし、継続します
IP_FW_F_SKIPTO - ルール番号 fu_skipto_rule へスキップします
IP_FW_F_REJECT の場合、fu_reject_code の番号が 0 から 255 ならば 対応するコードとともに受信したパケットの始点の IP アドレスへ ICMP unreachable パケットを送り返します。 そうではない場合には、値は 256 でプロトコルが IPPROTO_TCP である必要があり、 この場合 TCP reset パケットが送られます。
IP_FW_F_SKIPTO を使用すると、fu_skipto_rule より小さいルール番号を持つ すべての連続するルールがスキップされます。
パケットが IP_FW_F_PRN ビットがセットされているルールに適合し、 IPFIREWALL_VERBOSE が有効にされている場合にはメッセージがコンソールに 出力されます。 IPFIREWALL_VERBOSE_LIMIT はそれぞれのルールがログメッセージを出力できる 回数の最大値を制限します。 これらの変数も sysctl(3) インタフェースを経由して利用できます。
[EINVAL] IP オプションの欄が最小値より短いか、提供されたオプション
バッファより長く不適切な形式でした。ip_fw 構造体で構造的
なエラーが発生しました (n_src_p+n_dst_p 過大、ALL/ICMP
プロトコルのためのポートセットなど)。不正なルール番号が
使われました。
この man ページはまだ作業が必要です。
Archie Cobbs <archie@whistle.com> によっていくつかの拡張が加えられました。
IPFIREWALL (4) | June 22, 1997 |
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“ | The wonderful thing about standards is that there are so many of them to choose from. | ” |
— Grace Murray Hopper |