group
ファイルは、グループ情報のローカルソースです。
Hesiod ドメイン `group' や、
NIS マップの `group.byname' および `group.bygid' と組み合わせて
使用可能であり、これは
nsswitch.conf(5)
で制御されます。
group
ファイルは改行で区切られた
ASCII
レコードから成ります。1 レコードが 1 グループに対応し、コロン
‘amp;:’
で区切られた 4 つの欄から成ります。
これらの欄の意味は以下のとおりです:
group
|
そのグループの名前。
|
passwd
|
グループの
暗号化された
パスワード。
|
gid
|
そのグループの 10 進数 ID。
|
member
|
グループメンバ。
|
最初の非空白文字がポンドサイン (#) である行はコメントであり、無視されます。
空白・タブ・改行のみからなる行は空行であり、これも無視されます。
group
欄は、そのグループのメンバであるユーザにファイルアクセスを許可するために
用いる、グループの名前です。
gid
欄はそのグループ名に結び付けられた番号です。両者はファイルアクセスを制御
しますので、システム (またしばしば複数システムの 1 グループ) 中で一意的で
ある必要があります。
passwd
欄はなくてもいい
暗号化された
パスワードです。この欄はめったに用いられるこ
とはなく、通常ブランクにしておくよりもむしろアスタリスクが置かれます。
member
欄は
group
の権利を許可されたユーザの名前を含んでいます。メンバ名は空白や改行なし
にコンマで区切られます。ユーザの
/etc/passwd
エントリ中にグループが指定されていれば自動的にそのグループに入ることに
なりますので、
group
ファイル中にそのユーザを追加する必要はありません。