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下位に位置するデバイスハードウェアの設定と 現在のデバイス密度設定について、 ドライバに登録された情報を返す問い合わせコマンド、 デバッグレベル操作コマンド、 デバイス密度設定調整コマンドが実装されています。 カーネル設定の変更の全ては、(デバイスドライバにより) スーパユーザに操作が制限されていますが、 問い合わせリクエストの全ては、 device への読み込みアクセス権だけを必要とします。
引数 device には、例えば /dev/fd0 のように、常にフルパス名を与える必要があります。
出力が人間にとってより分かり易くなるように説明を追加するために、
フラグ
2.88M ドライブ、1.44M ドライブ
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1.2M ドライブ
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720K ドライブ
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360K ドライブ
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2 番目の形式でデバイス密度を指定するには、
sectrac , secsize , datalen , gap , ncyls , speed,heads , f_gap , f_inter , offs2 , flags
パラメータの意味は次のとおりです。
sectrac | |
トラックあたりのセクタ数です。 | |
secsize | |
セクタサイズを表す数値です。0 = 128 バイト (または、それ以下)、 1 = 256 バイト、2 = 512 バイト、3 = 1024 バイト。 | |
datalen | |
上記のサイズ数値が 0 のとき、実セクタサイズを表します。 0 以外のサイズ数値のとき、(無視して構わない) 値 0xFF です。 | |
gap | 読み/書き操作における、GAP 3 パラメータの長さです。 |
ncyls | シリンダ数です。 |
speed | 転送速度 (毎秒キロバイト単位の) です。 値 250, 300, 500, 1000 を取り得ますが、各ドライブタイプにより、 サポートする値はこのうちの一部になります。 |
heads | ヘッド数です。 |
f_gap | メディアをフォーマットするときの GAP 3 の長さです。 |
f_inter | |
フォーマットするときに適用するセクタインタリーブです。 0 はインタリーブ無し、1 は 1:1 インタリーブ (以下同様) を 表します。 | |
offs2 | サイド 2 (ヘッド番号 1 ) におけるセクタ数オフセットです。 通常、セクタの番号付けは両面とも 1 から始まります。 |
flags |
次に示すフラグ値のリストです。
|
+mfm | MFM 符号化を使用。 |
-mfm | FM 符号化 (単密度) を使用。 |
+2step | 1 シリンダにつき 2 ステップを使用 (80 シリンダのドライブで 40 シリンダのメディアにアクセスするためのもの)。 |
-2step | 1 シリンダにつき 2 ステップを使用せず。つまり、ドライブの各物理シリンダに アクセスする。 |
+perpend | |
垂直記録方式を使用 (2.88 MB メディア用、現在は未サポート)。 | |
-perpend | |
長手方向記録方式を使用。 | |
パラメータ指定がないものについては、現在の値が使用されます。 ですから、指定する必要があるものは、実際に変更したいものだけです。 (フラグ +mfm のようにデフォルトで全ドライブでオンの) フラグビットをオフにするには、先頭にマイナス符号を付けた形式 を明示的に用いる必要があります。
$ fdcontrol /dev/fd0 1.44M
上と同様ですが、冗長な出力をつける。 結果は、 デバイスの密度 ではなく、 ドライブタイプ についてのものであることに注意して下さい。 ですから、この結果は device で用いられる実際のサブデバイスとは別物です。
$ fdcontrol -v /dev/fd0 /dev/fd0: 1.44M drive (3.5" high-density)
密度設定を問い合わせる。
$ fdcontrol -F /dev/fd0 18,512,0xff,0x1b,80,500,2,0x6c,1,0,+mfm
冗長フラグをつけると読みやすくなります。
/dev/fd0: 1440 KB media type Format: 18,512,0xff,0x1b,80,500,2,0x6c,1,0,+mfm Sector size: 512 Sectors/track: 18 Heads/cylinder: 2 Cylinders/disk: 80 Transfer rate: 500 kbps Sector gap: 27 Format gap: 108 Interleave: 1 Side offset: 0 Flags <MFM>
ここに示すように、パラメータリスト末尾のコンマは省略できます。
新しい 1.2M ドライブで 古き良き 160KB 単密度 (FM 符号化) 5.25 インチメディアに アクセスするためには、次のような定義が必要になりそうです。 (実際には全てのコントローラハードウェアが FM 符号化を扱えるわけでは ないことに注意して下さい)
# fdcontrol -s 16,128,0x80,0x2,40,300,,0x10,,,-mfm,+2step /dev/fd1.1
たいていの最近のフロッピコントローラに 8 インチドライブを繋げることは、 適当なケーブルがあれば、未だに可能です。 (PC ハードウェアでは、BIOS には 5.25 インチドライブと設定して下さい) 次のようにすれば、伝統的な 128/26/2/77 フォーマットを読み込めます。
fdcontrol -s 26,128,0x80,0x2,77,500,2,0x10,,,-mfm /dev/fd0
FDCONTROL (8) | December 25, 2001 |
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