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manページ  — RPC.YPXFRD

名称

rpc.ypxfrd – NIS マップ転送サーバ

内容

書式


rpc.ypxfrd [-p path]

解説

rpc.ypxfrd ユーティリティは NIS マスタサーバから NIS スレーブサーバへの巨大な NIS マップの配布を高速化するためのに使われます。通常、マップの転送はいくつ かの手順を経ます:

巨大なマップが含まれている場合、この処理に数分かかることがあります。 たとえば、数万のエントリのあるパスワードデータベースでは、数メガバイト のディスクを消費し、 db(3) ライブラリがハッシュテーブルに全てのエントリをソートし納めるのに 長時間かかります。さらに、マップファイルは2セットあります: master.passwd.by{name,uid} passwd.by{name,uid} です。

rpc.ypxfrd ユーティリティは NIS スレーブサーバがマスタサーバのマップファイルを コピーし、マップファイルの構築を行わないことで、転送処理を高速化し ます。 rpc.ypxfrd は、単に RPC ベースのファイル転送プロトコルを実装しているだけです。 十分に高速なスレーブサーバが数メガバイトのファイルからマップを構築する のに数分かかるのにたいし、転送では数秒しかかかりません。

rpc.ypxfrd ユーティリティは、 ypserv(8) と同じアクセス制限メカニズムを使っています。 したがって、 securenets(5) データベースで許されているスレーブサーバのみがファイルを転送できます。 さらに、reserved ポートを使うスレーブサーバのみが、 master.passwd マップを転送することを許されています。

オプション

オプションは以下の通りです:
-p path
  このオプションにより、デフォルトの NIS データベースへのパスを変更しま す。デフォルトパスは、 /var/yp です。

関連ファイル

/var/yp/[domainname]/[maps]
  ある NIS ドメインの NIS マップ群。

関連項目

yp(8), yppush(8), ypserv(8), ypxfr(8)

バグ

FreeBSD の rpc.ypxfrd プロトコルは SunOS で使われているものと互換性がありません。これは残念な ことではありますが、避けることが出来ません: Sun のプロトコルは 自由に入手することは出来ず、さらに入手できたとしても、 SunOS NIS v2 の実装ではマップデータベースに ndbm パッケージを使ってお り、 FreeBSD の実装で使われている Berkeley DB パッケージではないため不便です。 これらの二つのパッケージ間のフォーマットは非常に異なっています。 さらに、 ndbm はバイトオーダの問題があり、ビッグエンディアンのシステムで 作った ndbm データベースはリトルエンディアンのシステムでは読むことが出来 ません。

作者

Bill Paul <wpaul@ctr.columbia.edu>

RPC.YPXFRD (8) June 2, 1996

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"I liken starting one's computing career with Unix, say as an undergraduate, to being born in East Africa. It is intolerably hot, your body is covered with lice and flies, you are malnourished and you suffer from numerous curable diseases. But, as far as young East Africans can tell, this is simply the natural condition and they live within it. By the time they find out differently, it is too late. They already think that the writing of shell scripts is a natural act."
— Ken Pier, Xerox PARC