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manページ  — TUNEFS

名称

tunefs – 既存のファイルシステムをチューンする

内容

書式


tunefs [-A] [-a enable | disable] [-e maxbpg] [-f avgfilesize] [-L volname] [-l enable | disable] [-m minfree] [-n enable | disable] [-o space | time] [-p] [-s avgfpdir] special | filesystem

解説

tunefs ユーティリティは、 ファイルシステムのレイアウト方針に影響する動的なパラメータを 変更するために使います。 tunefs ユーティリティは、動作中のファイルシステムに対しては使用できません。 動作中のファイルシステムを変更するには、 読み取り専用にダウングレードするか、アンマウントする必要があります。

変更するパラメータは以下のフラグで指定します:
-A
  ファイルシステムはスーパブロックのバックアップをいくつか持っています。 このオプションを指定すると、全てのバックアップの内容は プライマリスーパブロックと同じく変更されます。 これはかなりの危険を秘めています。実行する時は気をつけて下さい。
-a enable | disable
  管理上の ACL 有効化フラグをオン/オフします。
-d rotdelay
  同じディスクに対する転送完了割り込みサービスと 次の転送を開始する時間の期待値をミリ秒単位で指定します。 この値は、回転遅延によるファイル中のブロック間隔を決めるのに使います。
-e maxbpg
  単一のファイルが他のシリンダグループへまたがる前に、1 つのシリンダグループ から割り当てることのできる最大のブロック数を指定します。 普通は、この値にはシリンダグループのブロック数の約 1/4 が使われます。 この値は、単一のファイルが 1 つのシリンダグループのブロックを使いつくして しまうことを防ぐために指定します。 なぜなら、これによって、そのシリンダグループに続いて配置される すべてのファイルのアクセス速度を低下させてしまうからです。 この制限によって、大きなファイルに対しては 1 つのシリンダに配置するよりも、 長いシークをより頻繁に行わせることがあります。 極端に大きなファイルのあるファイルシステムに対しては、 このパラメータは大きな値にすべきです。
-f avgfilesize
  ファイルサイズの期待値を指定します。
-L volname
  オプションのファイルシステムボリュームラベルを追加/修正します。
-l enable | disable
  MAC マルチラベルフラグをオン/オフします。
-m minfree
  一般ユーザが利用することができない領域の割合を指定します。 これは最低限の空き領域のしきい値となります。 デフォルト値は 8% です。 しきい値を下げると、性能に悪影響があり得ます:
  • 5% 以下にすると常に最適化は space 優先になってしまい、 ファイル書き込みのオーバヘッドがかなり増えます。
  • 予約分を含んだトータルの空きスペースが 15% を割り込むと、 ファイルシステムがフラグメントを避ける能力が減少します。 空きスペースが 0 に近付くと、10% のしきい値を設けた場合と比較し、 性能が最大 3 倍まで落ちてしまいます。

もしこの値を現在の空き領域より大きな値に引き上げると、 ファイルを削除してその値を満たすだけの空き領域を用意するまで、 ユーザはファイルを作成することができなくなります。

-n enable | disable
  ソフトアップデートをオン/オフします。
-o space | time
  ファイルシステムの最適化において、 ブロック割り当てにかかる時間を最小化するか、 もしくはディスク上のフラグメントサイズを最小にするかの いずれかを選択できます。 space 優先の場合、 ファイル書き込みのオーバヘッドは大きくなります。 カーネルは通常、 ファイルシステムのフラグメントの割合に応じて自動的に優先を変化させます。
-p
  このオプションは、 指定されたファイルシステムにおいて現在変更可能な設定のまとめを表示します。 詳細は dumpfs(8) ユーティリティを参照してください。
-s avgfpdir
  ディレクトリあたりのファイル数の期待値を指定します。

前述のフラグのうち 1 個は必須です。

関連ファイル

/etc/fstab
  これを読み取ることで、 指定されたマウントポイントに対応するデバイスファイルを決定します。

関連項目

fs(5), dumpfs(8), newfs(8)

M. McKusick, W. Joy, S. Leffler, R. Fabry, 3, ACM Transactions on Computer Systems 2, (reprinted in the BSD System Manager's Manual, SMM:5), pp 181-197, A Fast File System for UNIX, August 1984.

バグ

本ユーティリティは、動作中のファイルシステムに対しても動作すべきです。

ファイルシステムをチューンする事はできても、ファイルの中身までは チューンできません:-)

歴史

tunefs ユーティリティは BSD 4.2 から登場しました。

TUNEFS (8) May 18, 2002

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