last
ユーティリティは指定された
user,
tty,
や
host
でのログインしてからログアウトまでを
最近の物から表示します。
または、本コマンドは、指定した時刻にログインしていたユーザを表示します。
出力の各行には、ユーザ名、セッションを処理した tty、ホスト名、セッションの
開始および終了時刻、セッションの期間の情報が含まれます。セッションがまだ
継続中であるか、クラッシュないしシャットダウンにより中断された場合は
そのように表示されます。
次のオプションが使用可能です:
-d date
|
|
スナップショットの日時を指定します。
そのスナップショットの日時にログインしていた全ユーザが報告されます。
保存されている
wtmp
ファイルから結果を引き出すために、
-f
オプションを使用可能です。
本オプションが指定されると、
-f
と
-n
以外の全オプションは無視されます。
引数は次の書式であるべきです:
[[CC ]YY][MM DD]hh mm[.SS]ここで、各文字の組は次の意味です:
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CC
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年の最初の 2 桁 (世紀)。
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YY
|
年の次の 2 桁。
YY
が指定され、
CC
が指定されない場合、
YY
に 69 から 99 の値を指定すると
CC
の値は 19 になります。
そうでない場合、
CC
の値は 20 になります。
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MM
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月であり、1 から 12 です。
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DD
|
日であり、1 から 31 です。
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hh
|
時間であり、0 から 23 です。
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mm
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分であり、0 から 59 です。
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file ...
|
|
秒であり、0 から 61 です。
|
CC
と
YY
の文字の組が指定されない場合、値は現在の年になります。
file ...
文字の組が指定されない場合、値は 0 になります。
-f file
|
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指定したファイルからログイン情報ファイルを読み込みます。
デフォルト
では、
/var/log/wtmp
を読み込みます。
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-h host
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host
は、ホスト名かインターネットアドレスを指定します。
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-n maxrec
|
|
表示するセッション情報を、
maxrec
行
以内に制限します。
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-s
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|
ログインセッションの長さを、デフォルトの日数・時間数・分数ではなく、
秒数でレポートします。
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-t tty
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|
tty
を指定します。
tty
には、完全な
端末名か、tty を省略した名前を使うことができます。たとえば、
"last -t 03"
は、
"last -t tty03"
と同じです。
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-w
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ログインセッションのフィールド幅を広げ、
デフォルトの日数・時間数・分数のみではなく、秒数もレポートします。
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-y
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セッション開示時刻に年もレポートします。
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複数の引数が与えられ、スナップショットの日時が指定されないと、
last
はそれらの引数のいずれかを満足するすべての
セッション情報を表示しようとします。すなわち、
"last root -t console"
とすると、
"root"
の行ったセッションのすべてと、端末 console 上での
セッションのすべてを表示します。もし、
user
も
host
も
tty
も
指定されなければ、
last
はすべてのログイン、ログアウト情報を表示
します。
システムをリブートすると、その情報は仮想ユーザである
reboot
のセッションとして記録されます。したがって、
"last reboot"
とすると、システムのリブート
間隔を知ることができます。
割り込みが起こると、
wtmp
の記録開始日時を表示します。QUIT シグナルによって割り込みが行われた場合、
last
は
検索を開始してからシグナルを受けるまでに検索した日付を表示し、実行を続けます。