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manページ  — KBDMAP

名称

kbdmap – kbdcontrol 用のキーボードマップファイルのフォーマット

内容

書式


kbdmap

解説

kbdmap ファイルには、キーボード上のキーが どのように振る舞うべきかが記述されています。 これらのファイルは kbdcontrol(1) によって読み込むこともできますし、 kbdmap(1) によってデフォルトの kbdmap ファイルを対話的に選択することもできます。 kbdmap ファイルはブート時に読み込まれるように rc.conf(5) に指定することもできます。 また kbdcontrol(1) を使って現在のキーマップを出力することもできます。

ファイルの各行には、キーまたはアクセントを記述します。 ‘#’ 記号は行末までコメントを表します。

キーの記述は、そのキーのスキャンコードから始めます。 その後にシフトキー、コントロールキー、オルトキーと 組み合わせた時の結果を次の順番で記述します: 無修飾、 シフト、 コントロール、 コントロールとシフト、 オルト、 オルトとシフト、 オルトとコントロール、 オルトとコントロールとシフト。 それぞれの修飾キーと組み合わせた時のアクションは、 以下を指定できます:
'symbol'
  キーが生成すべき記号をシングルクォートでくくって指定します。
decnum
  生成する ASCII コードを 10 進数で指定します ( ascii(7) 参照)。 例えばスペースには 32 を指定します。
0xhexnum
  生成する ASCII コードを 16 進数で指定します。 例えばスペースには 0x20 を指定します。
ctrlname
  ASCII コントロール文字の標準の名称を一つ指定します: nul, soh, stx, etx, eot, enq, ack, bel, bs, ht, nl, vt, np, cr, so, si, dle, dc1, dc2, dc3, dc4, nak, syn, etb, can, em, sub, esc, fs, gs, rs, ns, us, sp, del。
accentname
  アクセントの名称を指定することで、 次に押すキーがそのアクセントに対応する文字を生成します。 後述のアクセントの記述を参照してください。 アクセントの名称は以下です: dgra, dacu, dcir, dtil, dmac, dbre, ddot, duml, ddia, dsla, drin, dced, dapo, ddac, dogo, dcar。
fkeyN N 番目のファンクションキーとして振る舞います。 ここで N は 10 進数です。
lshift
  左シフトキーとして振る舞います。
rshift
  右シフトキーとして振る舞います。
clock キャプスロックキーとして振る舞います。
nlock 数値ロックキーとして振る舞います。
slock スクロールロックキーとして振る舞います。
lalt|alt
  左オルトキーとして振る舞います。
btab バックワードタブとして振る舞います。
lctrl|ctrl
  左コントロールキーとして振る舞います。
rctrl 右コントロールキーとして振る舞います。
ralt 右オルト (altgr) キーとして振る舞います。
alock オルトロックキーとして振る舞います。
ashift
  オルトシフトキーとして振る舞います。
meta メタキーとして振る舞います。
lshifta|shifta
  左シフトキー/オルトロックキーとして振る舞います。 (訳注 他のキーと一緒に押された時はシフトキー、 単独で押された時はオルトロックキーとなります。)
rshifta
  右シフトキー/オルトロックキーとして振る舞います。 (訳注 lshifta 参照)
lctrla|ctrla
  左コントロールキー/オルトロックキーとして振る舞います。 (訳注 他のキーと一緒に押された時はコントロールキー、 単独で押された時はオルトロックキーとなります。)
rctrla
  右コントロールキー/オルトロックキーとして振る舞います。 (訳注 lctrla 参照)
lalta|alta
  左オルトキー/オルトロックキーとして振る舞います。 (訳注 他のキーと一緒に押された時はオルトキー、 単独で押された時はオルトロックキーとなります。)
ralta 右オルトキー/オルトロックキーとして振る舞います。 (訳注 lalta 参照)
nscr 次のスクリーンへの切替キーとして振る舞います。
pscr 前のスクリーンへの切替キーとして振る舞います。
scrN N 番目のスクリーンへの切替キーとして振る舞います。 ここで N は 10 進数です。
boot マシンをリブートします。
halt マシンを停止します。
pdwn マシンを停止し電源を落します。
debug デバッガを起動します。
susp APM を使いサスペンドします。
saver スプラッシュ画面とテキスト画面をトグルして スクリーンセーバを有効にします。
panic システムをパニックさせます。 この機能を有効にするには、 sysctl(8) 変数 machdep.enable_panic_key を 1 に設定する必要があります。
paste マウスバッファのペーストと同じです。

最後に、キーの記述を完了するために、 キャプスロックと数値ロックが押された時の結果を 記述するフラグを指定します。 キャプスロックがそのキーに影響することを示すには ‘C’ を、数値ロックがそのキーに影響することを示すには ‘N’ を、キャプスロックと数値ロックの両方が そのキーに影響することを示すには ‘B’ を、そしてどちらも影響しない時は ‘O’ を指定します。

アクセントキーは、次に押されたキーの振る舞いを 装飾するよう働きます。 アクセントの記述は、 前述のアクセントの名称の一つから始めます。 次にそのアクセントの記号が、シングルクォートでくくられるか、 10 進数または 16 進数の ASCII コードで指定されます。 この記号は、アクセントキーの次にスペースキーが 押された時に生成されます。

アクセントキーの記述は、 様々な記号をどのように装飾するかを、 通常の記号と装飾された記号の対を小括弧でくくったリストによって 続けて指定します。 どちらの記号も、シングルクォートでくくられるか、 10 進数または 16 進数の ASCII コードで指定されます。

例として、ある kbdmap から引用した記述を見てみます:

  041   dgra   172    nop    nop    '|'    '|'    nop    nop     O
  dgra  '`'  ( 'a' 224 ) ( 'A' 192 ) ( 'e' 232 ) ( 'E' 200 )
             ( 'i' 236 ) ( 'I' 204 ) ( 'o' 242 ) ( 'O' 210 )
             ( 'u' 249 ) ( 'U' 217 )
この引用部は UK キーボード上で 抑音記号キーとして振る舞う バックティックキーを設定しています。 バックティックキーの後にスペースキーを押すと バックティックを生成し、 バックティックの後に母音を押すと 抑音記号付きの母音に対応する ISO-8859-1 の記号を生成します。

関連ファイル

/usr/share/syscons/keymaps/*
  標準キーボードマップファイル

関連項目

kbdcontrol(1), kbdmap(1), keyboard(4), syscons(4) [英語], ascii(7)

歴史

このマニュアルページは FreeBSD 4.2 で初めて登場しました。

KBDMAP (5) September 11, 2000

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