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manページ  — NETGROUP

名称

netgroup – ネットワークグループを定義する

内容

書式


netgroup

解説

netgroup ファイルは ネットワークへの同じようなアクセス権を与えられた (host, user, domain) の形式の値の組を指定します。

このファイル中のそれぞれの行は、ネットグループ名とそれに続くネットグループの メンバリストで構成されます。 それぞれのメンバは、他のネットグループ名か、次のような値の組に する事ができます。

(host, user, domain)

ここで host, user, domain は、それぞれの構成要素に対応する文字列名です。 コンマで区切られたフィールドはどれも、空にする事で ``ワイルドカード'' を、 ``-'' にする事で ``値無し'' を指定する事ができます。 メンバリストは空白またはコンマで区切る事ができ、文字 ``\'' を行の最後 に使う事によって行を継続できます。 1 行は 1024 文字までに制限されています。 netgroup データベースにアクセスするためには、通常 getnetgrent(3) の中の関数が使われます。

# で始まる行はコメントとして扱われます。

NIS/YP の相互作用

他の多くのプラットフォームでは、 netgroup はもっぱら NIS と一緒に用いられ、ローカルの /etc/netgroup ファイルは無視されます。 FreeBSD では NIS かローカルファイルの netgroup のどちらかを使うようにする事が出来ます。しかし、 この機能は慎重に使うべきです。 現在の netgroup システムは、 innetgr(3) を用いた照会に関する部分が極めて非効率です。 これは、問い合わせのあったその場で netgroup のメンバ情報を計算するためです。 それに比べて、 NISnetgroup データベースは innetgr(3) が素早く照会を完了させるためのキー項目を持った 3 つのマップ (netgroup と netgroup.byuser と netgroup.byhost) によって構成されています。 FreeBSD の netgroup システムは、次の方法で NISnetgroup マップと互いに作用し合う事が出来ます:

関連ファイル

/etc/netgroup
  ネットグループデータベース

関連項目

getnetgrent(3), exports(5)

互換性

このファイルフォーマットは、さまざまなベンダと互換性がありますが、 すべてのベンダが同一のフォーマットを使っているわけではないようです。

バグ

ネットグループのメンバの組に基づいたアクセス制限の解釈は、さまざまな ネットワークアプリケーション任せになっています。 また、ドメイン指定を BSD 環境に適用する方法も不明確です。

netgroup データベースは逆引きスピードアップのため、 passwd(5) の様にハッシュ化された db(3) データベースに格納されるべきです。


NETGROUP (5) December 11, 1993

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As soon as we started programming, we found to our surprise that it wasn't as easy to get programs right as we had thought. Debugging had to be discovered. I can remember the exact instant when I realized that a large part of my life from then on was going to be spent in finding mistakes in my own programs.
— Maurice Wilkes