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exports ファイルの各行 (# で始まる注釈行以外) は、1 つ以上のホスト向けに、 1 つのローカルサーバファイルシステム内の マウントポイント (複数) とエクスポートフラグを指定します。 長い行は一番最後の行以外の行をバックスラッシュ (‘\’) で終らせると複数の行に分割することができます。 あるホストは、 サーバの各ローカルファイルシステムに関して唯 1 度だけ指定可能です。 また他の全てのホストに適用されるデフォルトエントリは、 各サーバファイルシステムに関して唯 1 つだけ指定できます。 後者は ``世界'' に対しそのファイルシステムを公開することになるので、 そのファイルシステムが公の情報を含むときにのみ用いるべきです。
マウントエントリ内の最初の欄 (複数) には、
対応するクライアント (複数) がマウント可能である
サーバファイルシステム内ディレクトリパス (複数) を指定します。
この指定には 2 つの形式があります。
最初の指定形式は、
全マウントポイントのリストであり、
絶対ディレクトリパスを空白で区切ったものです。
次の指定形式は、そのファイルシステムのルートパス名に続いて
行の 2 番目の部分には、そのファイルシステムがホストの組にどのように エクスポートされているかを指定します。 オプションフラグは、 そのファイルシステムを読み取り専用でエクスポートしているのか それとも読み書き可でエクスポートしているのかを指定したり、 クライアントの UID がサーバ上のユーザ資格にどのように マップされているのかを指定します。
エクスポートオプションは以下のとおりです。
仕様 (RFC 2054 と RFC 2055) に厳密に従う
WebNFS
エクスポートは
行の 3 番目の部分には、その行が適用されるホストの組を指定します。 この組は 3 つの方法で指定できます。 最初の方法はホスト名 (複数) を空白で区切って並べる方法です。 (名前の代りに、標準的なインターネット ``ドット'' アドレスを用いることも できます)。2 番目の方法はネットグループファイル ( netgroup(5) 参照) の中で定義した ``netgroup'' を指定する方法です。 3 番目の方法は、 1 つのネットワークとネットワークマスクを用いることにより、 1 つのインターネットサブネットワークを指定する方法です。 これは、 そのサブネットワーク内のアドレスを持つ全てのホストの組として定義されます。 この最後の方法はカーネルのオーバヘッドを低く押えられるため、 1 つの管理サブネット内の多くのクライアントを エクスポートの行が参照する場合に推奨されます。
最初の 2 つの指定方法では、単に空白で区切られた名前 (複数) を並べて指定します。
全ての名前は、まずそれらが ``netgroup'' 名であるかチェックされ、
そうでなければホスト名であると仮定されます。
ホスト名に完全ドメイン指定をすれば、
ネットグループと同じ名前を持つホストの問題を通常避けることができます。
3 番目の指定方法は、
mountd(8) ユーティリティに exports ファイルを再度読み取らせるためには、 ハングアップシグナルを次のように送ります:
kill -s HUP `cat /var/run/mountd.pid`
SIGHUP の送信後に syslogd(8) 出力を確認して、 exports ファイル中の解析エラーを mountd(8) が記録したかどうか見てください。
/etc/exports | |
デフォルトのリモートマウントポイントファイル | |
/usr /usr/local -maproot=0:10 friends /usr -maproot=daemon grumpy.cis.uoguelph.ca 131.104.48.16 /usr -ro -mapall=nobody /u -maproot=bin: -network 131.104.48 -mask 255.255.255.0 /u2 -maproot=root friends /u2 -alldirs -network cis-net -mask cis-mask /cdrom -alldirs,quiet,ro -network 192.168.33.0 -mask 255.255.255.0
/usr, /u, /u2 がローカルファイルシステムマウントポイントとすると、上の例は以下を指定します:
/usr はネットグループファイルで指定されるホスト群 friends にエクスポートされ、 この際ユーザはそれぞれのリモート資格にマップされ、 root は UID 0 およびグループ 10 にマップされます。 このファイルシステムは読み書き可でエクスポートされ、 ``friends'' 内のホストは /usr と /usr/local のどちらもマウントできます。 このファイルシステムは 131.104.48.16 および grumpy.cis.uoguelph.ca にエクスポートされ、 この際ユーザはそれぞれのリモート資格にマップされ、 root は ``daemon'' に結び付けられたユーザおよびグループにマップされます。 このファイルシステムは残りの世界へ読み出しのみでエクスポートされ、 この際全てのユーザは ``nobody'' に結び付けられたユーザおよびグループに マップされます。
/u はサブネットワーク 131.104.48 上の全てのホストにエクスポートされ、 この際 root は ``bin'' の UID にマップされてグループアクセスを持ちません。
/u2 は ``friends'' 中のホストにエクスポートされ、 その際 root は ``root'' に結び付けられた UID とグループにマップされます。 このファイルシステムは ``cis-net'' ネットワーク上の全てのホストへ エクスポートされ、 この際 /u2 内のどんなディレクトリへもマウントを許します。
サブディレクトリを含む
/cdrom
を根とするファイルシステムが、
ネットワーク 192.168.33.0/24 へ読み取り専用でエクスポートされます。
/cdrom
は CD-ROM デバイスの慣習的なマウントポイントですので、
現在 CD-ROM メディアがマウントされていないとこのエクスポートは失敗します。
何故なら、この行には
EXPORTS (5) | March 29, 1995 |
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“ | Ken Thompson was once asked by a reporter what he would have changed about Unix if he had it all to do over again. His answer: “I would spell creat with an ‘e.'” | ” |