map-mbone
ユーティリティは、
starting_router
で指定したマルチキャストルータから到達可能なすべてのマルチキャストルータに
ついて表示します。
コマンドラインに何の指定もない場合、デフォルトのマルチキャストルータ
starting_router
は、ローカルホスト(localhost)になります。
map-mbone
ユーティリティは、ASK_NEIGHBORS IGMP メッセージを送信することで、
隣接するマルチキャストルータのデータ取得を行ないます。
指定したマルチキャストルータからの応答があった場合には、
その応答の中にあるバージョン番号と隣接するマルチキャストルータのアドレス一覧が
出力されます。応答したルータが、
最新のマルチキャストバージョン番号を持つ場合には、
map-mbone
は、そのルータに対してメトリック、スレッショルド、フラグのような追加情報を
要求します。
隣接するマルチキャストルータに新たな事象が発生し、フルーディングオプションが
使用可能な場合、
map-mbone
は、隣接するそれらのマルチキャストルータそれぞれに対して新たな情報を求めます。
また、マルチキャストルータの検索は、マルチキャストルータが
それ以上みつからないという状態になるまで継続します。
以下のオプションを使用可能です。
-d
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デバッグレベルを設定します。デバッグレベルが
デフォルトレベルである 0 よりも大きい場合、追加デバッグメッセージが画面に
出力されます。デバッグレベルにかかわらず、エラーについてはエラーメッセージが
出力され、
map-mbone
は終了します。
デバッグレベルが 0 でない場合、以下の効果があります。
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level 1
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パケットの警告が標準エラー出力に対して出力されます。
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level 2
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すべてのレベル 1 のメッセージに加えて、ネットワークダウンの情報が
標準エラー出力に対して出力されます。
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level 3
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すべてのレベル 2 のメッセージに加えて、すべてのパケットタイムアウトの情報が
標準エラー出力に対して出力されます。
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-f
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フルーディングオプションを設定します。フルーディング
オプションを有効にすることで、再帰的に隣接するマルチキャストルータを検索
することを許可します。そして、starting_router が指定されない場合には、
このオプションはデフォルトでは有効になっています。
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-g
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GraphEdフォーマットにしたがったグラフ出力を有効にします。
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-n
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マルチキャストルータの名前の検索に DNS を使わないように
設定します。
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-r retry_count
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隣接ルータに対するリトライ制限を設定します。
デフォルトではリトライ回数は 1 です。
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-t timeout_count
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リトライ間隔を秒単位で設定します。
デフォルトのリトライ間隔は 2 秒です。
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