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manページ  — NEWFS_MSDOS

名称

newfs_msdos – 新規の MS-DOS (FAT) ファイルシステムを作成する

内容

書式


newfs_msdos [-N] [-B boot] [-F FAT-type] [-I volid] [-L label] [-O OEM] [-S sector-size] [-a FAT-size] [-b block-size] [-c cluster-size] [-e dirents] [-f format] [-h heads] [-i info] [-k backup] [-m media] [-n FATs] [-o hidden] [-r reserved] [-s total] [-u track-size] special [disktype]

解説

newfs_msdos ユーティリティは、FAT12, FAT16, FAT32 のいずれかのファイルシステムを、デバイス special 上に作成します。この際、必要ならば disktab(5)disktype を使用して、ジオメトリを決定します。

オプションを以下に示します:
-N
  ファイルシステムを作成しません: パラメータを表示するだけです。
-B boot
  ブートストラップをファイルから取得します。
-F FAT-type
  FAT タイプ (12, 16, 32 のいずれか)。
-I volid
  ボリューム ID。
-L label
  ボリュームラベル (11 文字まで)。 ラベルを構成する文字は、 通常の DOS (8+3) ファイル名に許される文字のみにする必要があります。
-O OEM
  OEM 文字列 (8 文字まで)。 デフォルトは "BSD 4.4" です。
-S sector-size
  セクタあたりのバイト数。 受け付ける値は、128 から 32768 までの、2 のべき乗です。
-a FAT-size
  FAT あたりのセクタ数。
-b block-size
  ファイルシステムのブロックサイズ (クラスタあたりのバイト数)。 この値は、受け付け可能なクラスタあたりのセクタ数 (後述) に、 分解可能である必要があります。
-c cluster-size
  クラスタあたりのセクタ数。 受け付ける値は、1 から 128 までの、2 のべき乗です。
-e dirents
  ルートディレクトリのエントリ数 (FAT12 と FAT16 のみ)。
-f format
  標準 (フロッピディスク) フォーマットを指定します。 標準フォーマットは、(それぞれキロバイトでの容量で表現して) 160, 180, 320, 360, 640, 720, 1200, 1232, 1440, 2880 のいずれかです。
-h heads
  ドライブのヘッド数。
-i info
  ファイルシステム情報セクタの位置 (FAT32 のみ)。 値 0xffff は、情報セクタが無いことを意味します。
-k backup
  バックアップブートセクタの位置 (FAT32 のみ)。 値 0xffff は、バックアップセクタが無いことを意味します。
-m media
  メディア記述子 (受け付ける値は、0xf0 から 0xff まで)。
-n FATs
  FAT 数。 受け付ける値は 1 から 16 までで、両端を含みます。 デフォルトは 2 です。
-o hidden
  隠しセクタの数。
-r reserved
  予約セクタの数。
-s total
  ファイルシステムサイズ。
-u track-size
  トラックあたりのセクタ数。

FAT ファイルシステムパラメータは、 実際のファイルシステムの前にある「予約」セクタの始めの、 「ブートセクタの BPB (BIOS パラメータブロック)」に置かれます。 参照のために、この構造を以下に示します。
struct bsbpb {
    u_int16_t   bps;            /* [-S] セクタあたりのバイト数 */
    u_int8_t    spc;            /* [-c] クラスタあたりのセクタ数 */
    u_int16_t   res;            /* [-r] 予約セクタ数 */
    u_int8_t    nft;            /* [-n] FAT 数 */
    u_int16_t   rde;            /* [-e] ルートディレクトリのエントリ数 */
    u_int16_t   sec;            /* [-s] 総セクタ数 */
    u_int8_t    mid;            /* [-m] メディア記述子 */
    u_int16_t   spf;            /* [-a] FAT あたりのセクタ数 */
    u_int16_t   spt;            /* [-u] トラックあたりのセクタ数 */
    u_int16_t   hds;            /* [-h] ドライブヘッド数 */
    u_int32_t   hid;            /* [-o] 隠しセクタ数 */
    u_int32_t   bsec;           /* [-s] ビッグ総セクタ数 */
};
/* FAT32 拡張 */
struct bsxbpb {
    u_int32_t   bspf;           /* [-a] FAT あたりのビッグセクタ数 */
    u_int16_t   xflg;           /* 制御フラグ */
    u_int16_t   vers;           /* ファイルシステムバージョン */
    u_int32_t   rdcl;           /* ルートディレクトリの開始クラスタ */
    u_int16_t   infs;           /* [-i] ファイルシステムの情報セクタ */
    u_int16_t   bkbs;           /* [-k] バックアップブートセクタ */
};

使用例

newfs_msdos /dev/ad0s1

デフォルトパラメータを使用し、 /dev/ad0s1 にファイルシステムを作成します。

newfs_msdos -f 1440 -L foo fd0

標準 1.44M ファイルシステムを、ボリュームラベル foo にて、 /dev/fd0 に作成します。

関連項目

disktab(5), disklabel(8), fdisk(8), newfs(8)

診断

終了状態は、成功時には 0 に、エラー時には 1 になります。

歴史

newfs_msdos ユーティリティは、最初に FreeBSD 3.0 に登場しました。

作者

Robert Nordier <rnordier@FreeBSD.org>

NEWFS_MSDOS (8) July 6, 1998

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