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manページ  — LOADER.CONF

名称

loader.conf – システムブートストラップの設定情報

内容

解説

ファイル loader.conf は、システムのブートストラップに関する記述的な情報を含みます。 これを通じて、ブートすべきカーネル、カーネルに渡すパラメータ、 ロードすべき追加のモジュールを指定可能であり、また、一般的に、 loader(8) で記述されているすべての変数を設定可能です。

loader.conf が自動的に処理されるようにするために、 ファイル /boot/loader.rc は次の 2 行を含む必要があります。

    include /boot/loader.4th

    start

インストール時に /boot/loader.rc が存在しない場合、前述の行を含むものが組み込まれることになります。

文法

loader.conf の書式は、明らかに rc.conf(5) の書式を受け継いだものであり、 sh(1) を起源とするものですが、特別な方法で扱われる設定があります。 また、設定の動作がサフィックスによって定義されるものもあり、 その場合、プレフィックスは、制御対象のモジュールを指定します。

一般的な解釈の規則は次の通りです:

すべての設定は、次の書式です:

    variable="value"

特殊な扱いを受ける設定のクラスに属すのでなければ、 おのおのの設定は loader(8) の環境変数の値を設定します。 特殊な扱いを受ける設定は、ここに列挙しています。 ここで、 "*" で始まる設定は、ロードされるモジュールを定義し、 任意のプレフィックスを持ちえます。 そのプレフィックスがモジュールを指定します。 共通のプレフィックスを持つような設定はすべて、 同一のモジュールを参照します。
exec 即時に loader(8) のコマンドを実行します。 このタイプの設定は、 loader(8) 以外のプログラムでは処理できませんので、使用は避けるべきです。 複数個指定すると、別々に処理されます。
loader_conf_files
  現在のファイルのすぐ後に処理すべき、追加の設定ファイルを定義します。
kernel
  ロードすべきカーネルの名前です。 カーネルの名前を設定しないと、 追加のモジュールはロードされません。
kernel_options
  カーネルに渡されるフラグです。
password
  実行継続許可前にパスワード確認が要求するパスワードを提供します。
verbose_loading
  "YES" に設定すると、モジュールがロードされる際にその名前が表示されます。
*_load
  "YES" に設定すると、そのモジュールがロードされます。 名前を定義しないと (後述)、モジュールの名前はプレフィックスと同じになります。
*_name
  モジュールの名前を定義します。
*_type
  モジュールのタイプを定義します。 なにも指定しないと、デフォルトの kld モジュールになります。
*_flags
  モジュールに渡されるフラグとパラメータです。
*_before
  モジュールのロード前に実行すべきコマンドです。 この設定の使用は避けるべきです。
*_after
  モジュールのロード後に実行すべきコマンドです。 この設定の使用は避けるべきです。
*_error
  モジュールのロードに失敗した場合に実行されるコマンドです。 ブートストラップ処理を異常終了させる特殊な値 "abort" 以外では、この設定の使用は避けるべきです。

警告: 開発者はこれらのサフィックスを kernel 環境変数 (変更可能変数) に 一切使ってはいけません。 さもないと衝突します。

デフォルト設定

ほとんどの loader.conf のデフォルト設定は無視可能です。 少数の重要または有用なものを次に示します:
bitmap_load
  ("NO") "YES" に設定すると、ビットマップがロードされ、ブート中に画面に表示されます。
bitmap_name
  (" /boot/splash.bmp") ロードされるビットマップの名前です。 他の名前を使用することも可能です。
console
  ("vidconsole") "comconsole" シリアルコンソールを選択します。 "vidconsole" ビデオコンソールを選択します。 "nullconsole" mute コンソールを選択します。 (ビデオコンソールもシリアルポートも持たないシステムで有用です。)
kernel
  (" /boot/kernel/kernel")
loader_conf_files
  (" /boot/loader.conf /boot/loader.conf.local")
splash_bmp_load
  ("NO") "YES" に設定すると、起動画面モジュールをロードし、 ブート中に bmp イメージを画面に表示することを可能にします。
splash_pcx_load
  ("NO") "YES" に設定すると、起動画面モジュールをロードし、 ブート中に pcx イメージを画面に表示することを可能にします。
vesa_load
  ("NO") "YES" に設定すると、vesa モジュールをロードし、 VGA を越える解像度のビットマップを表示可能とします。

関連ファイル

/boot/defaults/loader.conf
  デフォルト設定 -- このファイルを変更しないでください。
/boot/loader.4th loader が使用するコマンドを定義し、 loader.conf を読み込んで処理します。
/boot/loader.conf ユーザが定義した設定です。
/boot/loader.conf.local 共通の loader.conf と共に使用する、サイトのマシン固有の設定です。
/boot/loader.rc loader.conf を自動的に処理する指示を含みます。

関連項目

boot(8), loader(8), loader.4th(8)

歴史

ファイル loader.conf は FreeBSD 3.2 ではじめて登場しました。

作者

このマニュアルページは Daniel C. Sobral <dcs@FreeBSD.org> によって書かれました。

LOADER.CONF (5) April 18, 1999

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Our grievance is not just against Unix itself, but against the cult of Unix zealots who defend and nurture it. They take the heat, disease, and pestilence as givens, and, as ancient shamans did, display their wounds, some self-inflicted, as proof of their power and wizardry. We aim, through bluntness and humor, to show them that they pray to a tin god, and that science, not religion, is the path to useful and friendly technology.
— The Unix Haters' handbook