| 総合手引 | セクション 1 | English | オプション |
ee を正常に動作させるためには、使用する端末のタイプに合わせて、環境変数 TERM を正しく設定しなければなりません。例えば、 HP 700/92 端末の場合は、 TERM 変数を "70092" に設定する必要があります。 更に詳しい情報が必要な場合は、システム管理者にお尋ねください。
下記のオプションが使用可能です:
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| タブからスペースへの展開を禁止します。 | |
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| 端末上部に情報ウィンドウを表示しません。 | |
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| ウィンドウとメニューの縁の強調表示を止めます (一部の端末で 表示速度が向上します)。 | |
| +# | スタート時のカーソルを行番号 '#' で指定される行に置きます。 |
すべての端末がファンクションキーを持っているわけではありませんから、 ee ではコントロールキーに割り当てられた基本的なカーソル移動は、 キーボードに装備された、より直感的なキーでも扱えるようにしてあります。例えば、 カーソルの上方移動は、上向き矢印キーと ^u のいずれでも可能です。
| ^a | 挿入文字を ASCII の 10 進数で指定。 |
| ^b | テキストの終わりに移動。 |
| ^c | コマンド入力。 |
| ^d | カーソルを下に移動。 |
| ^e | 検索文字列を入力。 |
| ^f | 最後に削除した文字の復元。 |
| ^g | 行の先頭に移動。 |
| ^h | バックスペース。 |
| ^i | タブ。 |
| ^j | 改行を挿入。 |
| ^k | カーソル上の文字を消去。 |
| ^l | カーソルを左に移動。 |
| ^m | 改行を挿入 |
| ^n | 次ページに移動。 |
| ^o | 行末に移動。 |
| ^p | 前ページに移動。 |
| ^r | カーソルを右に移動。 |
| ^t | テキスト先頭に移動。 |
| ^u | カーソルを上に移動。 |
| ^v | 最後に削除した単語を復元。 |
| ^w | カーソル位置以降の単語を削除。 |
| ^x | 文字列検索。 |
| ^y | カーソル位置から行末まで削除。 |
| ^z | 最後に削除した行の復元。 |
| ^[ (ESC) | |
| メニュー表示。 | |
| ^a | 行の先頭に移動。 |
| ^b | 1 文字後退。 |
| ^c | コマンド入力。 |
| ^d | カーソル位置の文字を消去。 |
| ^e | 行末に移動。 |
| ^f | 1 文字前進。 |
| ^g | 1 ページ戻る。 |
| ^h | バックスペース。 |
| ^i | タブ。 |
| ^j | 最後に削除した文字の復元。 |
| ^k | 行の削除。 |
| ^l | 最後に削除した行の復元。 |
| ^m | 改行の挿入。 |
| ^n | 次行に移動。 |
| ^o | 挿入文字を ASCII の 10 進数で指定。 |
| ^p | 前行に戻る。 |
| ^r | 最後に削除した後の復元。 |
| ^t | テキストの先頭に移動。 |
| ^u | テキストの最後に移動。 |
| ^v | 次ページに移動。 |
| ^w | カーソル以降の単語を削除。 |
| ^y | 検索文字列の入力。 |
| ^z | 次の単語。 |
| ^[ (ESC) | |
| メニュー表示。 | |
| Next Page | |
| 次ページに移動。 | |
| Prev Page | |
| 前ページに移動。 | |
| Delete Char | |
| カーソル位置の文字を消去。 | |
| Delete Line | |
| カーソル位置から行末まで消去。 | |
| Insert line | |
| カーソル位置に改行を挿入。 | |
| Arrow keys | |
| 表示された方向にカーソルを移動。 | |
| !cmd | シェルを使って cmd を実行。 |
| 0-9 | 指定された行番号に移動。 |
| case | 文字列検察で大文字と小文字を区別。 |
| character | |
| カーソル位置の文字の ASCII 値を表示。 | |
| exit | 編集したテキストを保存して終了。 |
| expand | |
| タブをスペースに展開。 | |
| file | ファイル名を表示。 |
| help | ヘルプ画面を表示。 |
| line | 現在行の行番号を表示。 |
| nocase | |
| 文字列検索で大文字と小文字を区別しない (デフォルト)。 | |
| noexpand | |
| TAB キーが押されたとき、タブをスペースに展開しない。 | |
| quit | テキストに加えられた変更を保存せずに終了。 |
| read file | |
| 指定されたファイル file を読み込む。 | |
| write file | |
| 指定されたファイル file にテキストを書き込む。 | |
メニュー項目の左側の文字のキーを押すと、そのメニューエントリを 選択することになります。
ee のメインメニューは次のとおりです:
| leave editor | |
| 終了。 変更されている場合は、変更後のテキストを保存するかどうかの問い合わせ メニューが出ます。 | |
| help | ヘルプ。 すべてのキー操作とコマンドを含むヘルプ画面を表示。 |
| file operations | |
| ファイル操作。 ファイルの読み込み、書き込み、保存に加え、 編集内容の印刷コマンドへの送信メニュー ( ファイルによる ee の初期化 を参照)。 | |
| redraw screen | |
| 画面再描画。 画面が乱れたとき画面を再描画するための手段。 | |
| settings | |
| 設定。 現在の操作モードと右マージンを表示。特定の項目上で return キーを押すと、 その値を変更できます。 このメニューから抜ける場合は escape キーを押します。(下記の モード を参照。) | |
| search | |
| 検索。 新しい検索文字列ないしは既に設定した検索文字列で検索するためのメニュー。 | |
| miscellaneous | |
| その他。 現在の段落の整形、シェルコマンドの実行、編集中のテキストのスペルチェック を行うためのメニュー。 | |
段落整形を行う方法としては、メニューの 段落整形(format paragraph) を選択して明示的に行う方法と、段落の自動整形を行うように ee を設定する方法の二つがあります。 自動モードはメニューからでも、初期化ファイルからでも設定可能です。
ee のテキスト操作には、自由形式 (free-form)、マージン (margins)、 自動整形 (automatic formatting) の 3 つの状態があります:
「自由形式」はプログラミングのような仕事に最適で、行の長さの制限がなく、 整形も行われません。
「マージン」を使うと、右マージン (これは 設定 (settings) メニューで指定しますが、 デフォルトは端末の右縁になっています) を越えていないかどうかを気にせずに テキストをタイプすることができます。 このモードでは 段落整形 (format paragraph) メニュー項目が動作します。
「自動整形」はワードプロセッサのようなふるまいをします。 ユーザがテキストを入力する一方で、 空白文字が入力されるかテキストを削除するたびに、 ee は段落全体が端末の幅を越えないように調整します。 自動整形を使う場合は、マージンも有効にしておかなければなりません。
| タブ拡張 | タブ文字として挿入するか、空白文字に置換するかを決めます。 |
| 大文字と小文字の区別 | |
| 文字列検索では、大文字と小文字を区別することもできますし、 同一視させることもできます。 | |
| マージン監視 | |
| 行の長さを右マージンまでに制限することもできますし、 無限に長くすることもできます。 | |
| 段落の自動整形 | |
| テキストの入力中、うまく画面の幅に収まるように、 エディタに調整させることができます。 | |
| 8 ビット文字 | |
| 8 ビット文字をそのまま表示させるか、 その値を山括弧で囲んで表示 ("<220>" 等) させるかの切り替えです。 | |
| 情報ウィンドウ | |
| 実行可能なキー操作を表示するウィンドウを出すか出さないかを選択します。 | |
| emacs キー割り当て | |
| コントロールキーの割り当てを emacs 方式にするかどうかを決めます。 | |
| 16 ビット文字 | |
| 16 ビット文字を 1 個の 16 ビット量として扱うのか、2 個の 8 ビット量として 扱うのかを切り替えます。 主として、Chinese Big 5 コードセットで動作します。 | |
これらのモードは初期化ファイル (下記を参照) とメニュー (上記を参照) の いずれでも設定可能です。
spell を使う場合は、認識できない単語はファイルの先頭に置かれます。 ispell の場合は、ファイルをいったんディスクに書き出し、 ispell にそのファイルを処理させてから、 ispell が書き換えたファイルを再度読み込みます。
printcommand で指定されたコマンドは、標準入力からテキストを読み込むものでなければ なりません。詳細はシステム管理者に聞いてください。
><!sort
これでエディタの内容を sort(1) ユーティリティにパイプ出力し、その結果を編集バッファの現在の カーソル位置に取り込むことができます。 必要なら、自分で古い情報を消去してください。
最初に読み込まれるファイルは /usr/share/misc/init.ee で、次に $HOME/.init.ee 、最後に .init.ee を読みます。 後から読み込んだファイルの指定が優先されます。
初期化ファイルには、次の項目を記入することができます:
| case | 文字列検索で大文字と小文字を区別します。 |
| nocase | |
| 文字列検索で大文字と小文字を区別しません (デフォルト)。 | |
| expand | |
| ee にタブを空白文字に展開させます (デフォルト)。 | |
| noexpand | |
| ee にタブを単一の文字として挿入させます。 | |
| info | 小さな情報ウィンドウを端末の上部に表示します (デフォルト)。 |
| noinfo | |
| 情報ウィンドウを表示しません。 | |
| margins | |
| テキスト入力中にユーザが設定した右マージンを越えないように、 ee に行を折り返させます (デフォルト)。 | |
| nomargins | |
| 右マージンを越える行を許します。 | |
| autoformat | |
| ee に、テキストの挿入時に、現在の段落を自動整形させます。 | |
| noautoformat | |
| 段落の自動整形をしないようにします (デフォルト)。 | |
| printcommand | |
| 印刷コマンドを設定します (デフォルト値は "lp")。 | |
| rightmargin | |
| 右マージンの値を選択します (画面の最初の桁を 0 とします)。 | |
| highlight | |
| 情報ウィンドウとメニューウィンドウの縁を強調表示します (デフォルト)。 | |
| nohighlight | |
| 情報ウィンドウとメニューウィンドウの縁の強調表示をやめます。 | |
| eightbit | |
| 8 ビット文字を表示します。 | |
| noeightbit | |
| 8 ビット文字の表示をやめます (例えば、"<220>" のように山括弧で囲まれた数値 で表示します)。 | |
| 16bit | 16 ビット文字を扱います。 |
| no16bit | |
| 16 ビット文字を扱いません。 | |
| emacs | emacs のキー割り当てにします。 |
| noemacs | |
| emacs のキー割り当てをやめます。 | |
Always make a copy of files that cannot be easily reproduced before editing. Save files early, and save often.
(上記段落の日本語訳 −参考−)
このプログラムはこのままの状態 (AS IS) で供給されるもので、実用性や特定用途
に対する適合性を含む、いかなる保証もありません。
Hewlett-Packard と Hugh Mahon のいずれも、このプログラムの間違い、
あるいは、設置や使用に付随ないしは結果として生ずるいかなる問題についても
責任を負いません。
Hewlett-Packard と Hugh Mahon のいずれも、このプログラムとドキュメントの
信頼性に対する責任を負いません。
このプログラムとドキュメントに対するサポートはありませんし、
サポートの窓口もありません。
Hewlett-Packard はプログラムとドキュメントの品質検査を行っていません。
サポートのある製品にくらべて品質が劣る可能性もあります。
編集前の状態に戻すのが困難なファイルについては、常にコピーを残してください。 早めにファイルに保存し、小刻みに保存操作を行ってください。
| /usr/share/misc/init.ee
$HOME/.init.ee .init.ee | |
This software and documentation contains proprietary information which is protected by copyright. All rights are reserved.
(上記段落の日本語訳 −参考−)
このプログラムとドキュメントは著作権法により保護されており、
すべての権利は著作者が有します。
Copyright (c) 1990, 1991, 1992, 1993, 1995, 1996 Hugh Mahon.
| EE (1) | August 30, 1995 |
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