mountd
ユーティリティは、他のクライアントマシンからの
NFS
マウント要求のためのサーバです。
mountd
は、
NFS
サーバの仕様で示されているポート
番号でサービス要求を待ちます。詳細は RFC1094
Network File System Protocol Specification
の Appendix A と
NFS: Network File System Version 3 Protocol Specification
の Appendix I
を参照してください。
mountd
では、以下のオプションや引数を指定できます:
-2
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このサーバからファイルシステムをマウントするクライアントに対し、
管理者はバージョン 2
NFS
プロトコルのみの使用を強制できます。
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-d
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デバッグ情報を出力します。
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-l
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成功した
mountd
要求を記録します。
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-n
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非 root からのマウント要求を許可します。
このオプションは、
クライアントが PC であるなど、それがどうしても必要な
場合にのみ使うようにしてください。
その場合、自動的に vfs.nfsrv.nfs_privport sysctl フラグがクリアされます。
このフラグはカーネルが NFS 要求を受け付けるのが、
予約されたポートからのみか否かを制御します。
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-p port
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AF_INET
と
AF_INET6
のアドレスファミリ両方で、
mountd
が指定されたポートに接続するように強制します。
これは典型的には、
mountd
の接続するポートがファイアウォールルールセットで使われている既知の番号であることを
確実にするために行なわれます。
もし
mountd
がこのポートに接続できなかったら、適切なエラーがシステムログに記録され、
デーモンは終了します。
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-r
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通常ファイルに対するマウント RPC 要求を許可します。
これは、マウントプロトコルの仕様によると危険なようですが、
いくつかのディスクレスワークステーションは、スワップファイルをマウント
しようとしますし、それが通常ファイルであることを期待しています。
通常ファイルは
/etc/exports
で指定できないので、スワップが置かれようとしているファイルシステム全体
が、
-alldirs
フラグとともに公開されていなければなりません。
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exportsfile
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exports ファイルの置き場所を指定します。
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起動されると、
mountd
は
mount(2)
システムコールによって、公開するホストアドレスとオプションを
カーネル内にロードします。
公開設定ファイルを変更した場合は、
mountd
に対して回線切断シグナルを送って
公開設定情報を再ロードする必要があります。
SIGHUP
を送ったあと(例:
kill -s HUP `cat /var/run/mountd.pid`
)、exports ファイルにエラーがあるかどうか、
mountd
の出力をチェックしてください。
動作中のカーネルは
NFS
を組み込んでいないものであると判明した場合、
mountd
は、
kldload(2)
を使って、
NFS
を含むローダブルカーネルモジュールのロードを試みます。
これが失敗するか、
NFS
KLD が使用できない場合は、
mountd
はエラー終了します。