pstat
ユーティリティは、オープンしているファイルのエントリ・
スワップ領域の利用状況・端末の状態・vnode データ構造体
を表示します。
swapinfo
という名前で起動されると
-s
オプションが指定されたことになり、このときは
-k
オプションだけを指定することができます。
-M
オプションが指定されていない場合には、
現在実行中のカーネルから
sysctl(3)
インタフェース経由で情報を取得します。
そうでなければ、指定されたカーネルイメージ (またはデフォルトのイメージ)
中の名前リストを使用して、指定されたコアファイルから情報を読み込みます。
オプションは以下の通りです:
| -n
|
| |
デバイスを表示するときに、名前ではなくデバイスのメジャー番号と
マイナ番号を使用します。
|
| -k
|
| |
BLOCKSIZE
環境変数での設定に関わらず、容量の表示をキロバイト単位
で行います。
|
| -T
|
| |
種々のシステムテーブルについて使用スロットと空きスロットの
数を表示します。システムの負荷が非常に重いとき、
システムテーブルがどれくらいの大きさになっているかを調べる
のに役立ちます。
|
| -f
|
| |
次のようなヘッダとともに、オープンしているファイルのテーブル
を表示します:
|
| LOC
|
このテーブルエントリの core 中における位置
|
| TYPE
|
このテーブルエントリが指すオブジェクトの型
|
| FLG
|
その他の状態。以下のように記号化されています:
|
| R
|
読み込み用にオープンされている
|
| W
|
書き込み用にオープンされている
|
| A
|
追加用にオープンされている
|
| I
|
データの準備ができたらプロセスグループにシグナルを送る
|
| CNT
|
オープンされたこのファイルのことを知っているプロセスの数
|
| MSG
|
このファイルに向けられているメッセージの数
|
| DATA
|
このファイルに関する vnode テーブルエントリもしくはソケット構造体の位置
|
| OFFSET
|
| |
ファイルオフセット
(lseek(2)
参照)
|
| -s
|
| |
カーネルに登録されたすべてのスワップ領域について、
利用状況に関する情報を表示します。第 1 の欄はパーティションのデバイス名
です。次の欄はそのパーティションで利用できる領域全体の大きさです。
Used
の欄は、現在使われているブロックの合計の大きさを示しています。
Available
の欄は、各パーティションに残っている領域の大きさを示しています。
Capacity
は領域の何%が使われているかを示します。
2 つ以上のパーティションをスワップ領域としてシステムに
設定している場合は、すべての項目について最後の行に合計が
報告されます。
|
| -t
|
| |
次のようなヘッダとともに、端末のテーブルを表示します。
|
| RAW
|
raw な入力キューにある文字数
|
| CAN
|
正規化された入力キューにある文字数
|
| OUT
|
出力キューにある文字数
|
| MODE
|
tty(4)
を参照
|
| ADDR
|
物理デバイスアドレス
|
| DEL
|
正規化された入力キューにある区切り文字(改行)の数
|
| COL
|
端末の計算した列の位置
|
| STATE
|
その他の状態。以下のように記号化されています:
|
| T
|
delay がタイムアウトしようとしている
|
| W
|
オープンが完了するのを待っている
|
| O
|
オープンしている
|
| F
|
DMA 中に出力キューがフラッシュされた
|
| C
|
キャリアがオン
|
| c
|
接続している
|
| B
|
出力中のためビジー
|
| A
|
プロセスは出力キューに空きができるのを待っている
|
| a
|
プロセスは出力の完了を待っている
|
| X
|
排他的な利用のためにオープンしている
|
| S
|
出力が停止した (ixon フロー制御の場合)
|
| m
|
出力が停止した (carrier フロー制御の場合)
|
| o
|
出力が停止した (CTS フロー制御の場合)
|
| d
|
出力が停止した (DSR フロー制御の場合)
|
| K
|
入力が停止した
|
| Y
|
入力イベントの際に SIGIO を送る
|
| D
|
小文字 (lowercase) の
‘\’
が動作する状態
|
| E
|
PRTRUBのため
‘\.../’
の中にいる
|
| L
|
次の文字はリテラルである
|
| P
|
中断された入力を再タイプしている (PENDIN)
|
| N
|
タブ幅を数えている、FLUSHO を無視する
|
| l
|
ブロックモード入力ルーチンは使用中
|
| s
|
i/o が snoop された
|
| Z
|
接続が失われた
|
| SESS
|
セッション構造体のカーネル内アドレス
|
| PGID
|
この端末を制御端末としているプロセスグループ
|
| DISC
|
回線規約;
‘term’
(TTYDISC の場合),
‘ntty’
(NTTYDISC の場合),
‘tab’
(TABLDISC の場合),
‘slip’
(SLIPDISC の場合),
‘ppp’
(PPPDISC の場合)
のいずれか
|
| -M
|
| |
指定されたコアから名前リストに関連する値を取得します。
|
| -N
|
| |
-M
フラグも指定されていた場合、指定したシステムから名前リストを取得します。
デフォルトは、システムがブートに使用したカーネルイメージです。
|