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manページ  — PCVT

名称

pcvt, vt – PC コンソール仮想スクリーンシステム

内容

書式

options " PCVT_FREEBSD = version | PCVT_NETBSD = version "
[options " PCVT_NSCREENS = number"]
[options " PCVT_XXXX"] ( 設定 の項目を参照してください。 )

device vt0 at isa? tty

説明

概要

pcvt ドライバは、伝統的なコンソールドライバには無いいくつかの 機能を持った仮想スクリーンシステムを提供します。 複数の仮想スクリーンを扱えるほか、おそらく最も重要なものは 広範囲にわたる DEC VT-220 ® エミュレーションです。詳細は 特徴 の項目を参照してください。

pcvt ドライバを使用するには atkbd キーボードドライバがカーネルで設定されていることが必要です。

特徴

できないこと:

設定

現在 pcvt コンソールドライバは、 Intel ベースの BSD オペレーティングシステムである NetBSD/i386 (リリース 0.9 以上) および FreeBSD (リリース 1.0-GAMMA 以上) で利用できます。 システムからの適切なサポートを得るために、 PCVT_NETBSD または PCVT_FREEBSD のうちどちらかのオプションをシステムの設定ファイルで 指定しなければなりません (config(8) を参照してください) 。 さらに FreeBSD および NetBSD では、これらのオプションにオペレーティングシステムのバージョン番号を 設定する必要があります。 FreeBSD では、バージョン番号を 3 桁の数字で表現しなければなりません。 例えば、1.0 release (実際にはバージョン 1.0.2) を使っているなら、

PCVT_FREEBSD = 102

のように定義しなければなりません。

NetBSD では、NetBSD 0.9 の場合、このバージョン番号は 9 と表現されなければならず、 NetBSD-current (1.0 以前) の場合は 9 より大きい任意の値になります。 NetBSD 1.0の場合は ( FreeBSD と同様に) 100 を、NetBSD-current では 999 を使うことが推奨されます。 例えば NetBSD release の場合、

PCVT_NETBSD = 100

と定義すべきです。

pcvt ドライバは、すべての人の要求を満足させるため、高度に設定可能であるように 設計されてきました。望ましい設定方法は、おそらくデフォルト値を 上書きするような形で、設定ファイルに適切な options 行を書き込むことです。こうすることで、それぞれ異なる振る舞いをする ドライバを持つ別個のカーネルを 1 台のマシン上で コンパイルすることが可能です。

利用可能な設定オプションの通覧を次のリストに示します。 詳細はカーネルソースツリーの i386/isa/pcvt/pcvt_hdr.h を参照してください。

ノート: すべてのブール値オプションについて、次のような約束をします。 もしあるオプションが値なしで与えられた場合、1 という値 (有効) になります。 オプション値として 0 が与えられた場合、そのオプションは 無効になります。それ以外の値では 1 になります。 オプションが省略された場合、デフォルトの動作が仮定されます。

PCVT_NSCREENS
  仮想スクリーンの数を定義します。
デフォルト: 8

PCVT_VT220KEYB
  有効にすると、DEC VT200 (TM) に似たキーボードレイアウトが生成されます。 無効状態では、VT220 と HP の混成が使われます。完全な説明は、 pcvt のドキュメントディレクトリにある Keyboard.VT および Keyboard.HP というファイルを参照してください。
デフォルト: オフ

PCVT_SCREENSAVER
  内蔵スクリーンセーバの機能を有効にします。
デフォルト: オン

PCVT_PRETTYSCRNS
  有効状態では、星が点滅するスクリーンセーバが使われます。 無効にすると、スクリーンは単純に暗転します (これは省電力モニタに対して有用でしょう) 。
デフォルト: オン

PCVT_CTRL_ALT_DEL
  有効にすると、 < Ctrl> < Alt> < Del> というキーの組合わせで CPU をリセットします。
デフォルト: オフ

PCVT_USEKBDSEC
  キーボードに対するセキュリティロックをオーバライドしません。
デフォルト: オン

PCVT_24LINESDEF
  有効にすると、オリジナルの DEC VT220 (TM) に対して互換性を 高める目的のためだけに、デフォルトの 25 行モードから 24 行モードにします。 ( VT エミュレーションは 25 行で、HP エミュレーションは 28 行です ) したがって、特に変更をしなくても、それらの端末のための端末情報を利用する ことができるでしょう。これはスタートアップオプションであることに 注意してください。 scon(1) ユーティリティで 24 行モードと 25 行モードを 切り替えることができます。
デフォルト: オフ

PCVT_EMU_MOUSE
  キーパッド経由で 3 ボタンマウスをエミュレートします。 ノートブックで XFree86 を使う時に便利です。後述の マウスエミュレーション の項目を参照してください。
デフォルト: オフ

PCVT_META_ESC
  有効にすると、 < Alt> キーと共に押されたキーは、 < esc> により構成されるシーケンスの後に、通常のキーコードを生成します。 無効状態では、通常のキーコードに 0x80 を加算したものが送られます。
デフォルト: オフ

主にデバッグやハードウェアの問題に対処するために、さらにオプションが 用意されています。 i386/isa/pcvt/pcvt_hdr.h に説明があります。

内部機能

pcvt ドライバに関連するデバイスノード上のオープンファイル記述子をともなって ioctl(2) システムコールを呼ぶことで、 以下に述べるような機能にアクセスすることができます。 それらを利用するためには、プログラムは次の行を含む必要があります:

    #include <machine/pcvt_ioctl.h>

以下に引用されたパラメータの定義は、このファイルの中に 見つけることができるでしょう。

キーボードに関連する機能

基本的なキーボードのハードウェアに関係する機能が 3 つあります。

KBDRESET
  キーボードをリセットし、デフォルト値を設定します。
KBDGTPMAT
  現在のキーリピートに関する値を取得します。パラメータは 値を格納する int 型変数へのポインタです。
KBDSTPMAT
  現在のキーリピートに関する値を設定します。 パラメータは上のコマンドと同様です。

適切な定数を表すシンボル値が利用できます。 キーリピート遅延時間の初期値を指定するのは、 250 ミリ秒を表す KBD_TPD250 から、1000 ミリ秒を表す KBD_TPD1000 までの 250 ミリ秒刻みの値です。 キーリピート速度は、 毎秒 30.0 文字を表す KBD_TPM300 から、 毎秒 2.0 文字を表す KBD_TPM20 までの値があります。 中間値は、毎秒 30.0, 26.7, 24.0, 21.8, 20.0, 18.5, 17.1, 16.0, 15.0, 13.3, 12.0, 10.9, 10.0, 9.2, 8.6, 8.0, 7.5, 6.7, 6.0, 5.5, 5.0, 4.6, 4.3, 4.0, 3.7, 3.3, 3.0, 2.7, 2.5, 2.3, 2.1, 2.0 文字が指定できます。

KBDGREPSW
  キーリピートスイッチの値を取得します。
KBDSREPSW
  キーリピートスイッチの値を設定します。

これらも値を格納する int 型変数へのポインタをパラメータとして 受け取り、ドライバ内部のキーリピートフラグを操作します。 可能な値は KBD_REPEATOFF あるいは KBD_REPEATON です。

KBDGLEDS
  LED の状態を取得します。
KBDSLEDS
  LED の状態を設定し、キーボードのインジケータを操作します。 ただし、ドライバが保持するキーのロック状態には影響しません。

引数であるポインタの指す int 型変数は KBD_SCROLLLOCK, KBD_NUMLOCK, KBD_CAPSLOCK という値をとり、これらは論理和の組み合わせの形で使われるでしょう。

KBDGLOCK
  SCROLL,NUM,CAPS の状態を取得します。
KBDSLOCK
  SCROLL,NUM,CAPS および LED の状態を設定します。

これらも、ドライバが持つ LED フラグの状態を 設定したり取得したりするのと同じ方法で使われるべきです。

キーボードの再マップ

pcvt ドライバの重要な機能の一つとして、 内蔵のキー定義を再定義できる機能があります。

KBDGCKEY
  現在のキーの値を取得します。
KBDSCKEY
  新しいキー割り当て値を設定します。
KBDGOKEY
  オリジナルのキー割り当て値を取得します。

これらがその機能を構成します。これらは次に述べる struct kbd_ovlkey へのポインタを引数として受け取ります。 加えて、次のような関数があります。

KBDRMKEY
  キー割り当てを解除します。対象となるキー番号を保持する int 型変数への ポインタを受け取ります。
KBDDEFAULT
  すべてのキー割り当てを解除します。

struct kbd_ovlkey                /* キーの完全な定義 */
{
    u_short keynum;                      /* キーそのもの */
    u_short type;                        /* キーのタイプ。以下を参照。 */
    u_char  subu;                        /* サブタイプ。書き込み時には無視される。 */
    char    unshift[KBDMAXOVLKEYSIZE+1]; /* 非 shift 時に生成される文字列。 */
    u_char  subs;                        /* サブタイプ。書き込み時には無視される。 */
    char    shift[KBDMAXOVLKEYSIZE+1];   /* shift 時に生成される文字列。 */
    u_char  subc;                        /* サブタイプ。書き込み時には無視される。 */
    char    ctrl[KBDMAXOVLKEYSIZE+1];    /* control 時に生成される文字列。 */
    u_char  suba;                        /* サブタイプ。書き込み時には無視される。 */
    char    altgr[KBDMAXOVLKEYSIZE+1];   /* altgr 時に生成される文字列。 */
};

type フィールドの適切な値は次の通りです。

KBD_NONE
  機能なし。キーは無効。
KBD_SHIFT
  キーボードシフト。
KBD_META
  オルタネートシフト。ASCII コードの 8 ビット目をセット。
KBD_NUM
  数字シフト。数字キーパッドモードおよびアプリケーションモード。
KBD_CTL
  コントロールコードの生成。
KBD_CAPS
  CAPS シフト。大文字小文字を入れ替える。
KBD_ASCII
  ASCII コードを生成するキー。
KBD_SCROLL
  出力を停止する。
KBD_FUNC
  ファンクションキー。
KBD_KP
  キーパッドキー。
KBD_BREAK
  無視される。
KBD_ALTGR
  AltGr 変換機能。
KBD_SHFTLOCK
  シフトロック。
KBD_CURSOR
  カーソルキー
KBD_RETURN
  "Return" あるいは "Enter" キー。

サブタイプ フィールドは次のうちの どれか 1 つの値を保持します。

KBD_SUBT_STR
  キーは文字列に結び付けられています。
KBD_SUBT_FNC
  キーは機能に結び付けられています。

マウスエミュレーション

マウスエミュレータは (もし設定されていれば) Mouse Systems プロトコルを使って 3 ボタンマウスの振りをします。 仮想スクリーンによって使われていない、最初の pcvt デバイスノードがマウスデバイスです。 例えば、デフォルト値である 8 つの仮想スクリーンの場合、 /dev/ttyv0 から /dev/ttyv7 までが仮想スクリーンを表わし、 /dev/ttyv8 がマウスエミュレータデバイスとなるでしょう。 マウスエミュレーションは < NumLock> キーを押すことによりオンになります。 マウスポインタは数字キーパッドにより、そのキーが示す方向へ動きます。 始めは 1 ステップずつ動き、調整可能な時間 (デフォルトは 500 ミリ秒) の後、約 6 倍まで加速します。 マウスボタンは 3 つの通常のキーにより エミュレートされ、デフォルトではこれらは < F1>, < F2>, および < F3> のファンクションキーに割り当てられています。 ここで 2 種類の動作が選択できます: 通常ボタンと、 "stickey" ボタンです。 通常ボタンは、期待通りの振舞いをします。 "stickey" ボタンは、最初の押下のときに、押されていることが 通知され、そのキーがもう一度押されるか、 他のボタンをエミュレートしているキーが押されるまで、 "押されたまま" の状態になっています。ボタンの押下と離しは、PC 内蔵スピーカにより、それぞれ "ピリッ" とか "ピロッ" という音でユーザに通知されます。

次のコマンドにより、エミュレーションを制御します。

KBDMOUSEGET
  現在の定義を取得します。
KBDMOUSESET
  新しい定義を設定します。

どちらも mousedefs 構造体へのポインタを ioctl 呼び出し時の 3 番目の引数として受け取ります:

struct mousedefs {
    int leftbutton;    /* "左ボタン" のキーに対応する (PC) スキャンコード */
    int middlebutton;  /* "中ボタン" のキーに対応する (PC) スキャンコード */
    int rightbutton;   /* "右ボタン" のキーに対応する (PC) スキャンコード */
    int stickybuttons; /* 真ならば "sticky" である。 */
    int acceltime;     /* マウスポインタが加速し始めるまでのマイクロ秒単位の時間 */
    /* デフォルト値: scan(F1), scan(F2), scan(F3), 偽, 500000     */
};

ダウンロード可能な文字集合のインタフェース

EGA および VGA ビデオアダプタは、ダウンロード可能なソフトウェアフォントを 扱うことができます。どの IBM 互換 PC ビデオボードの 'ネイティブな文字集合' も、DEC 多国籍文字集合や ISO Latin-1 (ISO 8859-1) の完全な表現は不可能なので、これは U**X 環境にとって有用です。

VGASETFONTATTR
  フォント属性を設定します。
VGAGETFONTATTR
  フォント属性を取得します。

これらはダウンロードフォントに関する情報を扱います。 struct vgafontattr へのポインタを引数としてとります:

struct vgafontattr {
    int character_set;          /* VGA 文字集合 */
    int font_loaded;            /* フォントがロードされているかされていないかのマーク */
    int screen_size;            /* スクリーン当たりの行数 */
    int character_scanlines;    /* 文字当たりのスキャンライン数 - 1 */
    int screen_scanlines;       /* スクリーン当たりのスキャンライン数 - 1 バイト */
};

それぞれのフォントのそれぞれの文字は、次の関数によりダウンロードされます。

VGALOADCHAR
  vga 文字をロードする。

struct vgaloadchar へのポインタを引数としてとります:

struct vgaloadchar {
    int character_set;       /* ロードする VGA 文字集合 */
    int character;           /* ロードする文字 */
    int character_scanlines; /* 文字のスキャンライン数 */
    u_char char_table[32];   /* VGA 文字の形のテーブル */
};

EGA あるいは VGA において、 character_set フィールドは CH_SET0, CH_SET1, CH_SET2, CH_SET3 という値を とります。VGA では、最大 8 つのフォントをロードして持つことが できますので、CH_SET4, CH_SET5, CH_SET6, CH_SET7 という値も とることができます。

フォントサイズと、表示可能なスクリーンの (行単位の) 高さの関係は、使われるビデオカードに依存することに注意してください:

スクリーンの大きさ (行の数)   EGA             VGA
フォントサイズ

8 x 8 43 50 8 x 10 35 40 8 x 14 25 28 8 x 16 利用不可 25

一般的なスクリーン操作コマンド

VGACURSOR
  カーソルの形を設定します。

以下の構造体へのポインタを引数としてとります:

struct cursorshape {
    int screen_no; /* 設定するスクリーン番号。                          */
                   /* -1 は現在のアクティブなスクリーン。               */
    int start;     /* トップスキャンライン。0 から 文字の高さ -1 の範囲 */
    int end;       /* エンドスキャンライン。0 から 文字の高さ -1 の範囲 */
};

VGASETSCREEN
  スクリーンの情報を設定します。
VGAGETSCREEN
  スクリーンの情報を取得します。

これらは、いくつかの一般的なドライバ内部変数へのインタフェースを提供します。 それらの内部変数は、スクリーンの振舞いを変更したり、 単にドライバをある一つのスクリーンへ強制的に切り替えたりするものです。 以下の構造体へのポインタを引数としてとります:

struct screeninfo {
    int adaptor_type;   /* インストールされているビデオアダプタの */
                        /* タイプ。                               */
                        /* 読み取り専用。書き込み時は (未だ!) 無  */
                        /* 視されます。                           */
    int totalfonts;     /* ダウンロード可能なフォントの数。       */
                        /* 読み取り専用。書き込み時は無視されま   */
                        /* す。                                   */
    int totalscreens;   /* 仮想スクリーンの数。                   */
                        /* 読み取り専用。書き込み時は無視されま   */
                        /* す。                                   */
    int screen_no;      /* 構造体の情報を取得したスクリーン番号。 */
                        /* 書き込み時に -1 ならば pure_vt_mode    */
                        /* または/かつ  screen_size を現在のスク  */
                        /* リーンに適用し、それ以外ならば与えられ */
                        /* た screen_no のスクリーンに適用します。*/
    int current_screen; /* 現在表示されているスクリーン番号。     */
                        /* 書き込み時に -1 ならば現在表示されてい */
                        /* るスクリーンをカレントスクリーンとし、 */
                        /* それ以外なら現在表示されているスクリー */
                        /* ンをパラメータのスクリーンに切り替えま */
                        /* す。                                   */
    int pure_vt_mode;   /* 純粋な VT モードか HP/VT モードかを表  */
                        /* すフラグ。                             */
                        /* 書き込み時に -1 ならば変更しません。   */
    int screen_size;    /* スクリーンサイズ。                     */
                        /* 書き込み時に -1 ならば変更しません。   */
    int force_24lines;  /* 純粋な VT220 のスクリーンサイズを得る  */
                        /* ために 25 ライン VT モードか、         */
                        /* 28 ライン HP モードの場合に 24 ライン  */
                        /* を強制します。                         */
                        /* 書き込み時に -1 ならば変更ません。     */
    int vga_family;     /* adaptor_type が VGA ならば、読み取り後 */
                        /* チップセットファミリを反映しています。 */
                        /* 書き込み時には何も起こりません...      */
    int vga_type;       /* adaptor_type が VGA ならば、読み取り後 */
                        /* チップセットを反映しています。         */
                        /* 書き込み時には何も起こりません...      */
    int vga_132;        /* ドライバが 132 カラムをサポートしてい  */
                        /* る場合、1 が設定されます。             */
                        /* 現在、書き込み時には無視されます。     */
};

pure_vt_mode フィールドは、ファンクションキーラベルとステータスラインを伴う VTxxx と HP Mode の混成に対しては M_HPVT という値を取り、 ラベルを伴わない VTxxx シーケンスのみが認識されるものに対しては M_PUREVT を取ります。

VGASETCOLMS
  現在のスクリーンに対してカラムの数を設定します。

これのパラメータは、80 あるいは 132 のどちらかの値を保持する int 型変数へのポインタです。 カラム数 132 がサポートされるのは VGA アダプタ使用時のみです。 サポートされないカラム数では ioctl は失敗し、 errno (intro(2) を参照) に EINVAL が設定されます。

VGA カラーパレットインタフェース

VGA アダプタにおいてのみ、出力にカラーパレットレジスタが存在します。 256 種類の内部カラーコードのそれぞれに対する 赤、緑、青の出力電圧を 保持し、0 から 63 までの値を取ります (63 はベースカラーについて もっとも明くなる値です)。 すなわち、これらのアダプタはそれぞれのカラーコードを、 262144 色の中から取り出した "パレット" の色へマップします。

VGAREADPEL
  VGA パレットエントリを読み取ります。
VGAWRITEPEL
  VGA パレットエントリに書き込みます。

これらのコマンドは、パレットレジスタに対するインタフェースを 確立します。引数は以下の構造体へのポインタです:

struct vgapel {
    unsigned idx;      /* パレットへのインデックス。0 から 255 が有効。 */
    unsigned r, g, b;  /* RGB の値。VGA_PMASK (63) でマスクされる。   */
};

ドライバの判別

VGAPCVTID
  現在ドライバの中にコンパイルされているのが pcvt であるかどうかの 情報と、そのメジャーリビジョンおよびマイナーリビジョン番号を 返します。引数として以下の構造体へのポインタをとります:

struct pcvtid {
#define PCVTIDNAMELN  16        /* ドライバ ID - 文字列の長さ  */
    char name[PCVTIDNAMELN];    /* ドライバの名前 == PCVTIDSTR */
#define PCVTIDNAME    "pcvt"    /* ドライバ ID - 文字列        */
    int rmajor;                 /* メジャーリビジョン番号      */
#define PCVTIDMAJOR   3
    int rminor;                 /* マイナーリビジョン番号      */
#define PCVTIDMINOR   00        
};

VGAPCVTINFO
  現在ドライバの中にコンパイルされているのが pcvt であるかどうかの 情報と、そのコンパイル時オプションを返します。 引数として以下の構造体へのポインタをとります:

struct pcvtinfo {
    u_int opsys;            /* PCVT_xxx(x)BSD */
#define CONF_UNKNOWNOPSYS       0
#define CONF_386BSD     1   /* サポートされていません !!! */
#define CONF_NETBSD     2
#define CONF_FREEBSD    3
    u_int opsysrel;         /* NetBSD/FreeBSD に対するリリース */
    u_int nscreens;         /* PCVT_NSCREENS */
    u_int scanset;          /* PCVT_SCANSET */
    u_int updatefast;       /* PCVT_UPDATEFAST */
    u_int updateslow;       /* PCVT_UPDATESLOW */
    u_int sysbeepf;         /* PCVT_SYSBEEPF */
    u_int pcburst;          /* PCVT_PCBURST */
    u_int kbd_fifo_sz;      /* PCVT_KBD_FIFO_SZ */

/* 設定ブール値 */

u_long compile_opts;                /* PCVT_xxxxxxxxxxxxxxx */ };

スクリーンセーバ

pcvt の設定によっては、シンプルなスクリーンセーバが利用できるかもしれません。 これは次のコマンドにより制御します。

VGASCREENSAVER
  スクリーンセーバのタイムアウトを秒単位で設定します。 0 はスクリーンセーバをオフにします。

これは整数へのポインタを引数としてとります。コマンドの名前とは関係なく、 config(8) の "PCVT_SCREENSAVER" オプションにより設定されていれば、 どのような 種類のアダプタでも利用できます。

USL スタイル VT のための互換コマンド

この pcvt ドライバのリリース 3.00 では、仮想端末インタフェースを制御するのに使われる USL スタイルのコマンドのサブセットをサポートします。 この機能は、主に XFree86 のリリース 2.0 以降で、X サーバが動いている時でも 仮想スクリーンを切り替えることができるようにと意図されています。 それらは、暗黙のセマンティクスに関して醜く (つまり、Berkeley セマンティクスを破っています) 、したがって一般的な利用については推奨されません。 それらのドキュメンテーションについては、 i386/include/pcvt_ioctl.h を参照してください。

ファイル

/usr/include/machine/pcvt_ioctl.h
  ioctl(2) ファンクションコールのための定義。
/dev/ttyv?
/dev/console
  pcvt ドライバへアクセスするためのデバイスノード。
i386/isa/pcvt/pcvt_hdr.h (カーネルソースツリーに対する相対パス) pcvt を仕立てるための様々なコンパイル時オプションについて書かれています。

歴史

pcvt ドライバは 386BSD リリース 0.1 のために開発され、提供されてきました。 リリース 3.00 から、NetBSD 0.9 に対する明示的なサポートが 提供されています。リリース 3.00 以降は、pcvt において 386BSD 0.1 向けの さらなる開発はないと予想され、実際、リリース 3.20 では 386BSD のサポートは打ち切られました。

作者

Brian Dunford-Shore <brian@morpheus.wustl.edu> および
Jörg Wunsch <joerg_wunsch@uriah.sax.de> らの協力の下、
Hellmuth Michaelis <hm@hcshh.hcs.de> によって書かれました。
このドライバは数人によってなされた成果を元にしています。 特に、 William Jolitz' Don Ahn's <ljolitz@cardio.ucsf.edu> による歴史的な pccons(4) の実装、および Holger Veit <veit@first.gmd.de> によるキーボードマップのコードによっています。

関連項目

intro(2), ioctl(2), atkbd(4), keyboard(4), screen(4), config(8), ispcvt(8)

バグ

もちろん存在します。最新のバグリストは、ドキュメントディレクトリの BugList ファイルを参照してください。

検証済みのビデオボード

製造者                          チップセット            モニタ

2theMax (?) ET4000 VGA Color Video7 Inc. Video 7 VGA Color Diamond Stealth VRAM S3 NEC 3FGx Trident TVGA 8800CS NEC 3D Data General C&T P82C604 VGA Color NoName Hercules W86855AF Mono Kyocera (Mainboard)             WD90C11                 Sony Color unknown                         ET3000                  NEC 3D

検証済みのキーボード

製造者                          タイプ                  レイアウト

Cherry MF II US Cherry/Tandon MF II German Hewlett-Packard MF II US Hewlett-Packard MF II German Tatung AT German

古い PC キーボードは全くサポートされておりません (それらは 83 個のキーがあります) 。

F9 から F12 までは機能の制御のためにエミュレータが必要としているので、 AT キーボード (84 個のキーとそれとは別の数字キーパッドがあり、F11 と F12 はありません) に対するサポートは制限されています。 また現在のキーボードドライバの設計のゆえに ALtGr キーを持たない各国のキーボードに対する (完全な) サポートはありません。

MF キーボードは、101 キーおよび 102 キーのバージョンに ついて完全にサポートされております。


PCVT (4) February 27, 1994

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Modern Unix impedes progress in computer science, wastes billions of dollars, and destroys the common sense of many who seriously use it.
— The Unix Haters' handbook