総合手引 | セクション 8 | English | オプション |
username | |
ログイン名です。 pw(8) が受け付けるログイン名に制限されます。 一般に、英小文字と数字のみ使用可能です。 長さは 16 文字までです。 この制限の理由は、歴史的な物です。 美的な理由からこの制限を破りたいとする人々はいつもいましたが、 Unix における基本的なパラメータを変更するほどの重要な理由ではありま せんでした。 <utmp.h> ファイル内の UT_NAMESIZE パラメータを変更し、全てを再コンパイルすることで、変更できますが、 コンパイル済みのプログラムや名前の 8 文字制限を前提としたソースコード、 そして NIS については、問題が起こるでしょう。 NIS のプロトコルは、 ユーザ名を 8 文字と定めています。電子メールアドレスとして、もっと長い ログイン名を必要とする場合には、別名を /etc/mail/aliases ファイルに定義することができます。 | |
full name | |
典型的には gecos フィールドとして知られ、 通常はユーザの完全な名前を格納します。 さらに、コンマで区切った値のリスト、 例えば職場の番号や職場と家の電話番号を格納可能です。 名前にアンパサンドが含まれる場合、 他のプログラムが表示するときに、 これを先頭を大文字にしたログイン名で置き換えます。 ‘amp;:’ (コロン) は、使えません。 | |
shell |
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UID | 自動生成されますが、自分で指定することもできます。 ただし、32000 よりも小さい数字でなければなりません。 |
GID/login group | |
自動生成されますが、自分で指定することもできます。 ただし、32000 よりも小さい数字でなければなりません。 | |
password | |
空のパスワード、パスワード無効化、ランダム生成パスワード、 素のテキストで指定するパスワードのいずれかを選択可能です。 パスワードは暗号化されてからユーザデータベースに保存されます。 | |
共有場所を作るためには、 (freefall における cvs や ncvs のように) UID/GID を別に設けて、ユーザを個別にその新しいグループに入れることで、 その場所へのアクセスを可能とすべきです。
この uid/gid の管理モデルは、たくさんのユーザをグループにまとめるよ り柔軟性があり、共有場所で仕事をする時に umask をいじり回さずにすみ ます。
この方法をほぼ 10 年間使っていますが、ほとんどの場合に使えることがわ かり、じゃまになったことはありませんでした。 (Rod Grimes)
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新規設定ファイルを作成して終了します。
このオプションは
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ホームパーティション。 すべてのユーザディレクトリがあるデフォルトパーティションです。 /nonexistent パーティションは特別なものと考えられています。 adduser スクリプトは、その名前でホームディレクトリを作成したり、 そこにファイルをコピーしたりすることはありません。 それ以外であれば、デフォルトでホームディレクトリの作成を試みます。 | |
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ホームディレクトリの作成を試みません。 | |
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アカウントを無効化します。
このオプションは、文字列
"*LOCKED*"
をパスワードフィールドの前に付けることで、アカウントをロックします。
アカウントのアンロックは、スーパユーザが次の
pw(8)
コマンドを使用して行います:
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生成するアカウントのリストを file から得ます。 file が "-" の場合、リストを標準入力から得ます。 このオプションが指定された場合、 adduser はバッチモードで動作し、ユーザ入力を求めません。 あるアカウント処理中にエラーが発生した場合、 メッセージを標準エラーに書き込み、次のアカウントに取り組みます。 入力ファイルの書式は後述します。 | |
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通常は、ログイングループが指定されない場合、 ユーザ名と同じであると仮定されます。 このオプションは、 login_group をデフォルトとします。 | |
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追加グループ。 このオプションは、ユーザに付与する追加グループを指定します。 ユーザは、ログイングループに加え、これらのグループのメンバです。 | |
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オプションの要約を表示して、終了します。 | |
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directory のファイルを新規ユーザのホームディレクトリへコピーします。 dot.foo は .foo にリネームされます。 | |
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デフォルトログインクラスを設定します。 | |
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file の歓迎メッセージを送ります。 file に no を指定すると、新規ユーザへメッセージを送りません。 メッセージファイルが adduser スクリプトの内部変数を参照可能であることに注意してください。 | |
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デフォルト設定ファイルを読み取りません。 | |
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最小のユーザフィードバック。 特に、ランダムパスワードは標準出力にエコーされません。 | |
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新規ユーザのデフォルトシェル。
shell
引数は、シェルのベース名かフルパスです。
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指定されたシェルの存在や妥当性を確認しません。 | |
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uid から開始する UID を使用します。 | |
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パスワードタイプ。 adduser ユーティリティは、生成するパスワードの種類を指定することができます。 type 引数は以下の値のうちのいずれかです: | |
no | パスワードの無効化。 暗号化文字列の代りに、パスワードフィールドは単一の ‘*’ 文字になります。 スーパユーザが手動でパスワードを有効化するまで、ユーザはログインできません。 |
none | 空文字列をパスワードとして使用します。 |
yes | ユーザが提供した文字列をパスワードとして利用します。 対話モードでは、ユーザはパスワード入力を求められます。 バッチモードでは、最後 (10 番目) のフィールドがパスワードだとみなされます。 |
random | |
ランダム文字列を生成し、これをパスワードとします。 パスワードは標準出力へエコーされます。 さらに、 randompass 変数を介して、ファイルへ含めることが可能です。 | |
name | ログイン名。 このフィールドは空であってはなりません。 |
uid | 数値のログインユーザ ID。 このフィールドが空の場合、自動生成されます。 |
gid | 数値のプライマリグループ ID。 このフィールドが空の場合、ユーザ名と同じ名前のグループが生成され、 その GID が使用されます。 |
class | ログインクラス。 このフィールドは空であっても構いません。 |
change |
パスワードエージング。
このアカウントのパスワードを変更する日付を表現します。
このフィールドの書式は、
pw(8)
への
|
expire | アカウントの満了。 このフィールドは、アカウントの満了日を表現します。 指定した日付より後にはアカウントは使用できません。 このフィールドの書式は、パスワードエージングのものと同じです。 このフィールドを空にすることで、この機能をオフにできます。 |
gecos | ユーザの完全な名前と追加情報。 |
home_dir | |
ホームディレクトリ。 このフィールドが空の場合、 ホームパーティションにユーザ名を追加することで自動生成されます。 /nonexistent ホームディレクトリは特別なものと考えられていて、 ユーザのためにホームディレクトリを作成しないことを意味すると解釈されます。 | |
shell | ログインシェル。 このフィールドは、有効なログインシェルのベース名かフルパスを含むことが必要です。 |
password | |
ユーザパスワード。
このフィールドは素のテキスト文字列を含み、
ユーザデータベースに置かれる前に暗号化されます。
パスワードタイプが
yes
であり、このフィールドが空の場合、
このアカウントは空のパスワードになるものとみなされます。
パスワードタイプが
random
でありこのフィールドが空では
ない
場合、この内容がパスワードとして使用されます。
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/etc/master.passwd | ユーザのデータベース |
/etc/group | グループのデータベース |
/etc/shells | シェルデータベース |
/etc/login.conf | ログインクラスデータベース |
/etc/adduser.conf | adduser 用の設定ファイル |
/etc/adduser.message | |
adduser 用のメッセージファイル | |
/usr/share/skel | ログインディレクトリの雛型 |
/var/log/adduser | adduser のログ記録ファイル |
また、パスワードエージングとアカウント満了時は、 現在のところバッチモードでと /etc/adduser.conf で指定された場合にのみ設定可能です。 対話モードでもユーザが設定可能となるべきです。
ADDUSER (8) | March 30, 2004 |
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“ | A computer would deserve to be called intelligent if it could deceive a human into believing that it was human. | ” |
— Alan Turing |